新井大輝、ラリー北海道で今季5勝目。最終戦を待たず4年ぶりのチャンピオン獲得決める/全日本ラリー

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2024年09月10日 12:10  AUTOSPORT web

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総合優勝を飾った新井大輝/松尾俊亮(Ahead Skoda Fabia R5) 2024全日本ラリー第7戦ラリー北海道
 9月6日から8日にかけて、北海道帯広市を拠点にJRC全日本ラリー選手権第7戦『RALLY HOKKAIDO(ラリー北海道)』が行われ、シュコダ・ファビアR5を駆る新井大輝/松尾俊亮組が総合優勝を飾った。2024年シーズン5勝目をマークした新井は、最高峰のJN-1クラスで自身2度目となるシリーズチャンピオン獲得を確定させている。

 ラリー北海道は前戦のラリー・カムイに続くシーズン2戦目のグラベル(未舗装路)イベントだ。引き続きXCRスプリント・カップ北海道と併催された同ラリーは、全長が20kmを超える“ヤム・ワッカ”を含む計12本のSS(スペシャルステージ)が設定され合計距離は約104km、リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は約630kmで争われた。

 8つのステージで計90.3kmという選手権屈指の長距離を走行する競技初日のオープニングステージでは、日豪TOYOTA GAZOO Racingの相互交流の一環として今大会にエントリーしたハリー・ベイツ(トヨタGRヤリス・ラリー2)が新井に0.3秒、ヘイキ・コバライネン(トヨタGRヤリス・ラリー2)には4秒差をつける一番時計を記録し、いきなり速さを見せつける。続くSS2は奴田原文雄(トヨタGRヤリス・ラリー1)がステージベストを刻み、コンマ1秒差でステージ2番手となった新井がベイツをかわして総合首位に浮上した。

 その後はSS3とSS4で連続ベストをマークした新井と僅差の2番手で続くベイツが3番手以下を引き離しマッチアップの展開に。コバライネンがステージウインを飾った、午前のループ最後のSS5終了時点でトップを争う両者のタイム差はわずか5.2秒だった。

 しかし午後ループに入るとベイツが急失速。SS4で発生したエンジンのポップオフバルブのトラブルによりペースが上がらず、SS6だけで29秒をロス。対する新井はSS6とSS7を制しライバルとのタイム差を拡げると、コバライネンに続く2番手タイムで初日最後のSS8を走破したあと、トラブルを抱えながらも総合2番手を守ったベイツとのギャップを51.6秒にまで拡大してみせた。

 初日とは打って変わって計4SS、都合13.24kmで争われたレグ2はベイツがSS9、SS11、さらにSS12でトップタイムをマークするも、初日に大きなマージンを築いた新井の優位性は揺るがず。SS10でのベストを含めきっちりと4本のステージを走りきった新井は、最終的に後続に対し49.1秒の大差をつけてラリーをフィニッシュ。最終戦を待たず2020年以来4年ぶり、自身2度目のシリーズチャンピオン獲得を確定させた。なお、コドライバー選手権のタイトル決定は次戦に持ち越されている。

 今大会の2位はJRC初参戦のベイツ。ともにGRヤリス・ラリー2を駆る勝田範彦と奴田原により3位争いは、勝田がSS7でコースオフを喫したことで後者に軍配が上がった。4位は新井敏弘(スバルWRX S4)、5位には鎌田卓麻(スバルWRX STI)が入っている。JN2〜JN6の各クラスウイナーは以下のとおりだ。

 いよいよシーズン最終戦を迎える全日本ラリー選手権の次戦はM.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ。ターマック(舗装路)ラリーとなるこの第8戦は、岐阜県高山市を中心に10月18〜20日に開催される予定だ。

■2024年JRC全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道 順位結果
Pos.Driver&Co-DriverCarTime総合1位新井大輝/松尾俊亮Ahead Skoda Fabia R51h06'09.5総合2位ハリー・ベイツ/コーラル・テイラーGR YARIS Rally21h06'58.6総合2位奴田原文雄/東駿吾ADVAN KTMS GRヤリスラリー21h07'39.7JN-2優勝石川昌平/大倉瞳ARTAオートバックスGRヤリス1h12'07.3JN-3優勝山本悠太/立久井和子SammyK-oneルブロスYHGR861h15'14.6JN-4優勝内藤学武/大高徹也YH TEIN アーリット スイフト1h15'58.7JN-5優勝松倉拓郎/山田真記子DL☆Gセキネン鹿ソニックラブカデミオ1h16'52.6JN-6優勝天野智之/井上裕紀子TRT・DLアクアGR SPORT1h20'32.9

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