前回からの続き。私(アンナ)は、夫のタクヤと幼稚園児のアサヒとの3人家族です。人見知りなところがある私は、明るく社交的なタクヤに惹かれて結婚。タクヤは私とアサヒをとても大切にしてくれており、毎日幸せに過ごしています。そんな中、タクヤの仕事の関係で引っ越すことになったわが家。新しい土地で私たちを最初に受け入れてくれたのが森田さん親子(メイコさん・ナオトくん)でした。アサヒにとってもナオトくんは大切な友達だし、私にとってもメイコさんは信頼できるママ友。しかしメイコさんは昔、夫にいじめられていたのです。もう私たち家族と関わりを持ちたくないと言うメイコさん。それでも私は、ナオトくんと遊びたがるアサヒを不憫だと思ってしまうのでした。けれどそれは私の一方的な考えであり、メイコさんが夫に傷つけられたと思ってるという事実に、私たち夫婦はしっかりと向き合わなければいけなかったのです。
過去のことは分からないし、それが事実かどうかも、今となっては調べようがないのです。
でも……メイコさんが夫に「傷つけられた」という事実があるのは本当です。
タクヤに分かってもらいたくて、私は一生懸命話しました。すると、タクヤも当時の自分のことを話してくれました。
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タクヤは、当時、親の期待に応えなければいけないというプレッシャーがストレスとなっていて、周囲の人にきつく当たっていたこともあったそうです。
しかし、そのことに関して、細かくは覚えていないと。でも思い返すと、最低な言動をぶつけていたこともあったかも……と。
きっと、その相手が、メイコさんだったのでしょう。
「俺……彼女に謝りに行くよ」
と言うタクヤ。私は驚いてしまいます。
タクヤは本当に過去のことを詳細には覚えていませんでした。
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その中のひとりがメイコさんだったと……。
メイコさんへの謝罪を言い出したタクヤでしたが、今さら謝罪をされることをメイコさんは望んでいないでしょう。
彼女が望んでいることは、今まで通りの平穏な暮らし。
私たちが彼女のためにできることは、その暮らしを守ってあげること。
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【第12話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よし田 編集・石井弥沙