日本維新の会は2日の両院議員総会で、国会議員団を率いる共同代表に前原誠司元外相(62)が就くなどの人事を決め、新執行部を発足させた。幹事長に岩谷良平氏(44)、政調会長に青柳仁士氏(46)、総務会長に阿部司氏(42)、国対委員長に漆間譲司氏(50)の各衆院議員を充てる。
前原氏以外の4人はいずれも当選2回。1日に選出された吉村洋文代表(大阪府知事)は、若手の登用で刷新感をアピールするとともに、党の世代交代を図りたい考えだ。
これに関し、吉村氏は2日の民放番組で「新しい感覚で古い政治にぶつかり、思う存分やってもらいたい」と期待を示した。前原氏の起用についても「どんと座ってもらい、若手が活躍できる体制を整えたい」と狙いを語った。
前原氏は総会で「一致結束して再出発する。全員が力を合わせなければ維新は大きくならない」と協力を呼び掛けた。3日の衆院本会議で早速、石破茂首相に対して代表質問を行う。
撮影に応じる日本維新の会の新執行部。(左から)国対委員長の漆間譲司氏、政調会長の青柳仁士氏、共同代表の前原誠司氏、幹事長の岩谷良平氏、総務会長の阿部司氏=2日午後、国会内