1月10日、スバルとスバルテクニカインターナショナル(STI)は、千葉県の幕張メッセで開催されている東京オートサロン2025でプレスカンファレンスを行い、2025年のモータースポーツ活動計画について発表した。スーパーGT GT300クラスでは、2025年も井口卓人と山内英輝のコンビでスバルBRZ GT300を投入するが、車体、そしてカラーリングが大幅に改められた。
長年BRZを投入し、GT300クラスに挑戦しているスバル/STI。2021年には悲願のチャンピオンも獲得しているが、2024年はたび重なるトラブルに悩まされ、悔しいシーズンを送っていた。捲土重来となる2025年に向けては、R&D SPORTによるチーム運営、小澤正弘総監督、澤田稔監督という体制もそのままに臨む。井口と山内という抜群のコンビネーションも今年で11年目を迎えることになった。ダンロップタイヤ使用も変わらない。
しかし、車両については全面的な刷新を受けることになった。2025年に向けては、これまでと空力の処理が前後とも変化している。これについて、スバルテクニカインターナショナルの賚寛海社長は、車体を作り直すことによる剛性アップ、さらに空気抵抗低減とダウンフォース向上に向けた取り組み、そして2025年に予定されているというタイヤレギュレーションの変更への対応という3つの改良点を挙げた。
また、車体リニューアルとともに目を引くのがカラーリング。これまで、WRブルーをベースに、中央にチェリーレッドのライン、サイドにSTIのロゴが入るデザインだったが、その印象が一新。WRブルーを基調とすることは変わらないが、爽やかなグラデーションのラインが入り、チェリーレッドは車体下部等に入るデザインとなった。
予選を中心に鮮烈なスピードをもち、多くのファンが毎戦声援を送るBRZ GT300。新たなカラーリングとともにふたたび勝利を目指していくことになる。「昨年は応援していただいている皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、チームがギリギリの調整をした結果だと思います。2025年はしっかりトラブルシュートもしていますし、予見性を高めるものもしっかり入れておりますので、必ずや王座を奪還できると思っています」と賚社長は意気込みを語った。