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JAL(日本航空)は1月10日、機体の表面を“サメ肌”のような形にする「リブレット形状塗膜」を施した飛行機を、世界で初めて国際線に導入すると発表した。リブレット形状塗膜により、飛行時の空気抵抗を軽減し、燃費を改善できるという。導入は1月中旬を予定。
リブレット形状塗膜とは、水の抵抗が軽減できるサメ肌の構造からヒントを得て開発した塗膜。この加工を飛行機に施すことで、表面が微細な溝構造となり、飛行時の空気抵抗を減らせる。
リブレット形状塗装を施した国際線の機体「ボーイング787-9型機」では、飛行時の空気抵抗を0.24%軽減。これにより、年間約119トンの燃料消費量と、381トンのCO2の排出量の削減が期待できるとしている。なお381トンのCO2は、杉の木約2万7000本の年間CO2吸収量に相当するという。
導入に当たり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と、塗装事業などを手掛けるオーウエル(大阪府大阪市)が協力。機体の表面のリブレット形状塗膜を施す際は、オーウエルの「Paint-to-Paint Method」(既存の塗膜上に水溶性の型で凹凸を形成する技術)を使用した。フィルムなどでの加工に比べ、重量の軽減や耐久性の向上が期待できるという。
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JALなどの3者は、2022年7月からJALの国内線で使う飛行機でリブレット形状塗膜の耐久性を検証してきた。23年11月からは、塗膜加工を施した飛行機の燃費がどれくらい改善できるか実験。オーウエルが国際線で使う大型機材に対応できる塗膜施行システムの開発に成功し、国際線の機体でも空気抵抗を軽減する効果が確認できたため、今回の導入に至った。
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