ナポリに所属するジョージア代表FWフヴィチャ・クヴァラツヘリアに複数のメガクラブが関心を寄せているようだ。9日、イギリスメディア『アスレティック』やフランス紙『レキップ』が伝えている。
現在23歳のクヴァラツヘリアは母国のディナモ・トビリシの下部組織出身で、2017年9月にトップチーム昇格を果たした。その後はロシアのロコモティフ・モスクワやルビン・カザンなどを経て2022年夏にナポリへ加入し、ここまで公式戦通算107試合で30ゴール29アシストをマーク。2022−23シーズンのセリエAでは12ゴール13アシストを記録し、MVPを受賞するとともにチームの優勝に大きく貢献した。
今シーズンより指揮を執るアントニオ・コンテ監督の下でも攻撃の主軸として活躍しているクヴァラツヘリアだが、近年は移籍市場の度に欧州各国のメガクラブからの関心が明らかに。現行契約は2027年6月末まで残されているものの、契約延長の目処が立たない場合にはナポリが売却に踏み切る可能性があるとも報じられており、去就には大きな注目が集まっている。
昨年夏の移籍市場でクヴァラツヘリアの獲得に乗り出したパリ・サンジェルマン(PSG)は、依然として熱烈な関心を寄せている模様。報道によると、同クラブは今冬での獲得に向けて、ナポリおよび代理人と水面下で交渉を進めているという。ナポリはクヴァラツヘリアを非売品とは見なしていないが、移籍金として少なくとも8000万ユーロ(約130億円)を要求しているようだ。
移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、PSGがナポリとの直接交渉およびクヴァラツヘリアの代理人との条件の調整を進めていると指摘しつつ、現在の給与の4倍上を提示していると伝えている。
なお、クヴァラツヘリアに対してはマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーも関心を寄せているとのことで、既存戦力の売却によって資金が調達できた場合にはPSGの“ライバル”になる可能性があるようだ。また、リヴァプールもナポリ側のスタンスを認識しており、獲得を検討中と報じられている。