パチンコは大型連休中は基本的に回収期間だ。回収、つまりお客から普段よりも多めに遊技料金を頂戴することで、経営の足しにするということであるが、今回の正月休みは奇跡の9連休などと呼ばれていた。
この9日間にノコノコとパチ屋に出向いた人は、バッサリとやられちゃう可能性も普段より高くなる。稼働も高いから大勢が打ってる熱気にやられて、ついブチ込む人も必ず出るので。そういう相乗効果で散財する人は続出するし、そういう人がいなければパチ屋もやっていけない。
では、正月の回収期間はいつ終わるのだろうか。今回はこの点について考えていく。(文;:松本ミゾレ)
「正月回収は1だけど平常時も1だから気にせず打っていけ」
パチンコの正月営業というのは、まさに店からすれば稼ぎ時。なにせ正月も営業しているということは、従業員たちも正月返上で働いているということで、当然普段よりも時給を高く設定してバイトさんをねぎらう店もある。
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時には働いてくれた従業員に、高価な差し入れをするグループなんかもあるため、普段よりコストがかかる営業になることに。
こういった、大切な休みの時期にも働いてくれる従業員を養うためにも、輪をかけた渋い調整にするのは、本当に当たり前のことなのだ。だから今回のような9連休なんかも、基本的にはずっと辛い調整で凌いだホールが多いはずだ。今はただでさえ不景気で、パチンコ人気も低迷しているわけなので。
折しも5ちゃんねるでは「パチンコの正月回収っていつまで?」というスレッドも立っている。
こういうスレッドに書き込む人の声なんて参考にならないとは思うが、とは言え一応、寄せられた書き込みをまずは引用させていただきたい。
「台の高騰と機歴が無くなるまでずっと回収って店長youtuberが言ってた」
「正月回収は1だけど平常時も1だから気にせず打っていけ」
「正月に出して正月明けにニートから回収するタイプも近年よく見かけるからなぁ」
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こんな感じで、パチンコ業界側からの回答なんてのは期待できないスレッドだったけど、見事に打ち手側からの意見ばっかりといった塩梅。本当に気になるなら、もっと質問する場所を工夫してもいいと思うんだけど、まあしょうがないか。
正月は出さない。しかし、元旦から飛ばしていたホールも…
正月だとか、GWだとかの大型連休期間中は、パチンコホールにとって絶好の稼ぎ時。期間中はしっかりと締めてがっつりと搾り取るのが、今の時代でパチンコホールが生き残るための基本ではある。
しかし、時にはそういう、依存症ユーザーでもうっすら頭では分かっている不文律を壊しにかかるグループもある。
2025年の1月1日は、大手であるマルハンの東日本カンパニーが系列店の主力スマスロ台『スマスロ北斗の拳』を全台高設定にしていた、という情報が開店から数時間以内にSNSを席捲していた。
「そんなことがあるかよ」と思ってLINEでも確認できる当日のデータグラフを確認すると、どうやらこれが真実らしく、数字もしっかりついていた。
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さすがに元旦だったし、夕方には日の入りを見に行く予定もあったのでスルーしたが、結局この日、東日本全店が本当に北斗爆裂祭りを開催していたということでファンには嬉しい展開になったようだ。
ちなみに2日、3日と続けて僕もマルハンに行ったが、見事に10万負けた。元日の初夢に踊らされた、愚かな依存症ユーザーに過ぎなかったようだ……ただ、設定自体はそんなに低くもなかったような。それでもここまで負けたのは、今年が本厄だからだろう。
考えてみれば、1月1日からパチンコに来るような人ってのは帰省ですることがない人を除いては、常に来店の可能性を秘めたヘビーユーザー。そういう人にガツンとインパクトを与えるという意味では、このような措置は効果てきめんだった。
もちろん、運営自体がこういう措置を大々的に発信していた事実はない。あくまでもサプライズの設定投入だったわけで一切のアナウンスはなかった。そんなアナウンスができる時代ではないので、これは仕方がないね。
ということで、通常は正月営業なんて回収回収大回収が常なんだけど、その裏を突くこともたまにあるってことは一応頭の片隅に入れておいてもいいかもしれない。まあ、来年の1月1日にまたマルハン東日本が同じことを仕掛ける可能性は低いだろうけど。
むしろ今年の1月1日はマルハン西日本カンパニーは全体的に渋かったと言われてるので、来年はそっちが本命なのかも……いや、正月から10万やられてる男が言うことなんかアテになりまへんわ。ほなさいなら!