令和のコメ騒動…元農林水産相が“負のループ”解説 

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2025年02月15日 13:46  日刊スポーツ

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東野幸治(2021年撮影)

東野幸治MCのABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分=関西ローカル)が15日、放送された。“令和のコメ騒動”について、元農林水産省官僚で、農政アナリストの山下一仁氏が解説した。


番組では「コメ高騰5キロで4000円超え? 『備蓄米放出』で価格は下がる?」と題して特集。ゲスト出演していたMBS出身のフリーアナウンサー豊崎由里絵が「去年の夏ぐらいに高くなって。でも(当時の農林相が)『これから安定するんです』と言ってて。でも違って。今度は出すって? 基準は何だろうなって思います」と、素朴な思いを口にした。


これに、山下氏は昨年、吉村洋文大阪府知事が備蓄米の放出を求めたが、農林水産省が応じなかったことに「供給が増えて米価が下がる。それ嫌で放出しなかった」と説明した。


結果として「40万トン不足した」と言い、「スーパーの店頭からコメがなくなった。本来なら、8、9月に収穫して1年かけて消費する24年産(の米)を、(去年の)8、9月に先食いしたわけですよ」と続けた。


「24年産米がそもそも、40万トン不足していた」と指摘し、当時から「(いずれ価格が)落ち着くというのも、そもそもウソだと思っていた」と、コメ不足へ至った“負のループ”に言及した。


政府はコメ不足への対策として、備蓄米の放出を決定。江藤拓農相が14日に、備蓄米を21トン放出すると発表した。昨年、コメの生産量は18万トン増えた一方で、集荷量は21万トン減となり、“消えた21万トン”としても話題になっている。


山下氏は「これは農林水産省が作った陰謀論。コメ不足を認めたくないだけ」とも言い、持論を展開。流通の円滑化を求めての備蓄米放出めぐっても、効果を疑問視した。


通常、コメは農家からJAなどの集荷業者、卸売店などを通して消費者に届くが、今回、備蓄米は卸業者ではなく、大手集荷業者に米を納めるという。


山下氏は「消費者に直接届く卸業者ではなく、大手集荷業者に納めるのはどうか」と疑問を呈し、円滑な米の流通を不安視する見解を示していた。

このニュースに関するつぶやき

  • 米家庭にストックしても美味しい時期は限られてるの、古米〜古々々々米から収穫年度偽造売りが次の流行りになりそうね、昔、古々々々々米を祖母がくれた事あって、精米しても食べられるしろものにならんかったわ。
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