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(左から)パーソナリティの小山薫堂、宮田崇さん、宇賀なつみ
◆旅のバイブル「地球の歩き方」を深掘り
2001年の入社以降、ずっと「地球の歩き方」に携わり、叩き上げで7代目編集長をつとめた宮田さん。旅行のバイブルとして知られる「地球の歩き方」が創刊したのは、1979年9月。宮田さんによると、最初はアメリカとヨーロッパを周遊する内容で2冊からのスタートだったものの、いまでは海外およそ160の国と地域の約120タイトル、さらには国内のタイトルも発行しています。
小山から「“(次は)ここを出そう”というのは、編集会議で決めてきたんですか?」との質問に、宮田さんは「結構分かりやすくてですね、『直行便が飛ぶ!』というニュースが入ってくるタイミングで……やはり直行便は強いんですよね。海外の方は経由便でも『全然気にならない』とか言うんですけど、日本人は特に直行便がすごく好きみたいです」と答えます。
これまで出版してきた数ある国や地域のなかでも、一番の売れ筋は「ハワイ」。直行便の増減やトレンドによって人気の影響はあるとはいえ、「ハワイは本当に強くて、弊社だけじゃなくてどのガイドブックも(ハワイが)一番売れていると思います」と言います。
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そんな「地球の歩き方」7代目編集長として指揮を執っていた宮田さんが、当時の仕事ぶりについて言及。
「本それぞれにはプロデューサーという担当がいて、プロデューサーが本の方針を1冊1冊決めているんです。ただ、全体の方針を出すときに、例えば、コロナが収束しそうだというときに、海外の物価がものすごく上がっているという現実があると。じゃあ、全体の方針として『10ドル以下で楽しめるスーパーマーケット、定食屋を必ず入れてください』と。そうすると、すべてのガイドブックに同じテーマのものが実は載っているんです。そういう方向性を決めたり、あとは本のラインナップのなかで、『ベトナムが盛り上がってきているから、ダナン・ホイアンだけで1冊作る準備をしてくれますか』とか、そういう全体のマーケットを見ながら方針を打ち出していきます」と話します。
宇賀が「これから春休み、卒業旅行、あとゴールデンウィークと旅行シーズンが続くわけですけれども、今年おすすめの場所はどこかありますか?」と質問を投げかけると、宮田さんが挙げたのは、スペイン・バルセロナの有名観光スポットである「サグラダ・ファミリア」。
というのも、長きにわたり工事が続いていますが、2026年に遂に完成を迎える見込みで、「完成する前のサグラダ・ファミリアを見てほしいです。完成してからも見に行くことはできますけど、完成前ってもう2度と見ることができないじゃないですか」とその理由について触れたうえで、あらためて「人生で1回行くかどうかの場所になると思いますけど、サグラダ・ファミリアには行ってほしいですね」とおすすめしていました。
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番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00〜15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/
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