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米NVIDIAは3月18日(現地時間)、年次イベントの「GTC 2025」で、“パーソナルAIスーパーコンピューター”をうたうデスクトップPC「DGX」を発表した。これまでデータセンターでしか利用できなかったGrace Blackwellアーキテクチャの機能がデスクトップにもたらされるとアピールしている。
DGXシリーズは、AI研究者やデータサイエンティストをターゲットにしたデスクトップPC。シンプルな構成の「DGX Spark」と、大規模なワークロード向けに高速データ転送をサポートしたミニタワー型「DGX Station」を用意する。すでに台湾のASUSや米国のDell、HP、中国Lenovoなどが製造パートナーとして名乗りを上げている。
このうちDGX Sparkは、1月の「CES 2025」で「Project DIGITS」と紹介された“手のひらサイズ”のモデルだ。CPUには20コアのArm(10 Cortex-X925+10 Cortex-A725 Arm)を使い、Linuxベースの独自OS「NVIDIA DGX OS」を動かす。
すでにNVIDIAの直販サイトでは予約を受け付けており、価格は3999ドル(メモリ128GB、ストレージ4TB)から。ASUSが製造する「ASUS Ascent GX10」(メモリ128GB、ストレージ1TB)なら2999ドルとなっている。ただし現時点で日本からは予約できない。
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一方のDGX Stationは、最大800Gbpsに対応する「ConnectX-8 SuperNIC」を搭載するモデル。今年後半にASUS、BOXX、Dell、HP、Lambda Labs、Supermicroなどの製造パートナーから発売されるとしている。
NVIDIAの創業者であるジェンスン・フアンCEOは「AIはコンピューティングスタックのあらゆる層を変革した。ならばAIネイティブのアプリケーションを実行するために設計された新しいコンピューターが登場するのも当然のこと。DGXにより、AIはクラウドサービスからデスクトップやエッジアプリケーションにまで広がるだろう」と話している。
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