本当にあった「着火ライター付き」電卓 カシオ、過去60年間の“迷機”を公開

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2025年03月20日 05:21  ITmedia ビジネスオンライン

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カシオ計算機 佐藤智昭事業部長

 着火ライター、野球ゲーム、クレジットカード、ペンダント――一見すると関連性のないこれらは、カシオ計算機(以下、カシオ)が実際に「電卓」に取り入れてきたものだ。


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 カシオは、世界初となるメモリー機能を備えた同社の電卓「001」の誕生から60周年を迎える。累計出荷台数は18億台に達し、国内における電卓シェアの約60%を占めるというカシオの電卓。現在はスマホなど、電卓機能を代替する存在も多い。ところが、電卓の需要は底堅いと佐藤智昭事業部長は話す。


 「何か計算をしたいと思った時、PCをわざわざ立ち上げる人は少ない。スマホでも計算はできるが、ボタンを押した感覚がないため、正しく計算ができているか不安になる人もいる」(佐藤事業部長)。こうした物質的な信頼性もあり、今でも電卓を愛用する人は少なくないという。


 とはいえ、電卓の製造数は2010年代中頃にピークを迎えている。そこで力を入れているのは、カシオが「GAKUHAN」と呼ぶ学生・教員向けの販売だ。特に海外では欧米を中心に関数電卓を中学・高校の必須ツールとして使用していることもあり、主要な販売先となっている。


●「毎年2200万人の新入生がカシオ電卓を使っている」


 「毎年2200万人の新入生がカシオ電卓を使っている」と佐藤事業部長は手応えを語る。海外の売上高構成比は23%、展開地域は100カ国に及ぶという。


 60年の歴史の中で、カシオはさまざまな電卓を世の中に投入してきた。現代のわれわれから見れば巨大な「初号機」から、計算結果をロールペーパーに印刷するプリンタ機能付き電卓、世界初となるパーソナル小型電卓など、世の中に大きな影響を与えた製品もある中、冒頭に紹介した「変わり種」も多い。


 カシオ創業者の邸宅であった樫尾俊雄発明記念館(東京都世田谷区)では3月25日〜5月9日にかけて、これらの隠れた名作約40モデルを一般向けに公開する。



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  • 手元に電卓置いてあるとちょっとした計算で確かに重宝しています!( *´艸)
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