限定公開( 22 )
フリーアナウンサーの中井美穂さんが5月13日放送のNHK Eテレ「ハートネットTV」に出演。不妊治療や子どものいない人生について赤裸々に語りました。
●夫は元プロ野球選手の古田敦也さん
中井さんは1995年、当時ヤクルトスワローズに所属していた古田敦也さんと結婚。子どもを授からず不妊治療を開始したところ、多発性子宮筋腫と診断を受け、妊娠の可能性を高めるために筋腫の摘出手術を受けました。
腹腔鏡による手術は成功しましたが、不運なことに腹膜炎を発症。大腸の一部を切除する手術を受け、1年間にわたり人工肛門での生活を余儀なくされ、そのまま不妊治療も諦めることになりました。
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中井さんは“子どものいない人生”を受け入れるのに時間がかかったそうで、「子どもがいない負い目みたいなものは正直ずっとあります」「夫や夫の家族に孫の顔を見せることができなかったという後ろめたさもあります」と60歳になった現在も葛藤を抱えているとのことです。
●周囲の言葉に傷つくことも
プロ野球界のスターだった古田さんの妻という立場もあり、「スポーツ選手ってやっぱり言われることが多い。『古田2世が見たいな』とか」と周囲の言葉に傷つくこともあったという中井さん。
一方で、古田さんや義実家から子どもについて何かを言われたことはなく、「私から話したら、彼もちゃんと話してくれたと思うけど、私からしない限りは、自分からしないって思ってたんだと思います」と古田さんの気遣いを感じていたそうです。
現在も抱える葛藤については、「役割を果たしてないとか思うことは、なくもない。申し訳なさとか、引け目とかも今でもある」「これは女性だからなんですかね。産める性なのに産まなかったことに対する思いは拭えないところはあります」と正直な胸の内を告白。
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苦しさの一方で、「手放す、辞める、諦めるって言うとマイナスなイメージがありますけど、そこからスタートすることも多くある。子どもがいなくても、いても、自分の人生は自分の人生として歩んでいかなければいけないと思っています」と前向きな思いも語っていました。
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