
でも実は、たったひとつの「ある習慣」を持っている夫婦は、離婚の危機を迎えずに済んでいます。
その、いつまでも夫婦関係を良好に保ち続けるための「ある習慣」とは。今日から始められるので、ぜひ実践してください。
就寝前に「2人でくつろげる時間」をつくる
離婚しない夫婦が毎日のように実践している習慣、それは夜寝る前に「2人でくつろげる時間」を持つことです。「なんだ、そんな当たり前のことか」と思うかもしれませんが、実はこれを習慣にしている夫婦はそれほど多くありません。というのも、仕事を持っている夫婦や子育て世代の夫婦の場合、朝はバタバタ。日中はお互い仕事や育児に従事しているため、夜の時間帯でなければ夫婦の時間を持つことが難しいでしょう。
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もろもろの雑事まですべて片付け終わった頃にはどちらも疲れていて「さあ、2人でゆっくりくつろごう」というより「明日のためにも早めに寝よう」ということになりがちです。
だからこそ、夫婦がくつろぐ時間を持つためには、2人が意識して一緒に過ごすよう工夫や努力をする必要があるのです。
たった10分の習慣が、夫婦の離婚危機を回避する
夜寝る前に夫婦がくつろぐ時間は、たった10分でも構いません。大事なのは、2人がその時間を楽しみになるような習慣をつくる、ということです。理想的な時間の過ごし方は、2人でお酒やお茶を飲みながらあれこれ話をすることですが、「2人が興味を持てる映画や海外ドラマ、テレビ番組を観る」「『こんな曲あったよね』と話せる懐かしい音楽を聴く」「一緒にストレッチや深呼吸をする」「昔の写真を眺める」といったこともおすすめ。
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仲良し夫婦は、感謝やねぎらいの言葉を相手に伝えることも忘れません。
例えば、夜寝る前のくつろいでいる時に「おいしいお茶をいれてくれてありがとう」「今日も一日、お互い頑張ったね」といった小さなことで構いません。感謝やねぎらいの言葉を伝えるだけで、夫婦間の空気は柔らかいものになります。
多忙なパートナーには貴重な「ひとり時間」を提案する
夜に2人でくつろげる時間を持つ習慣は、できれば毎日実践したいことです。ただし、それが義務になったり重荷に感じたりするようでは逆効果。例えば、「お休みの日だからといって必ず2人で一緒に行動する」というようなルールをきっちり決めてしまうと苦しくなることもあります。
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「僕は子どもとサッカーの試合を観ているから、美容院にでも行ってきたら?」「私は実家に行ってくるから、あなたもゆっくりどうぞ」というように貴重なひとり時間を楽しむことで、互いに「ありがとう」と相手に自然に感謝しやすくなるのです。
このように、円満な関係が続く夫婦は平日も休日も「少しでも互いのために心地いい時間をつくろう」と意識しています。早速今夜から、1日10分で実践できる習慣づくりをはじめてみませんか?
岡野 あつこプロフィール
夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー、NPO日本家族問題相談連盟理事長。立命館大学産業社会学部卒業、立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科修了。自らの離婚経験を生かし、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。32年間で相談件数3万8000件以上、2200人以上の離婚カウンセラーを創出。著書多数。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』。(文:岡野 あつこ(離婚ガイド))