
少ない油で手軽に揚げもの料理が作れる「揚げ焼き」。人気の調理法ですが、気をつけないと火が出るおそれもあり、注意が必要です。
【写真を見る】時短調理で人気の『揚げ焼き』 発火したらどう対処?
少ない油で簡単「揚げ焼き」 経済的&洗い物削減で人気少ない油で調理をする『揚げ焼き』。街で聞いてみると…
「時短にもなるし、洗い物の節約にもなるから一石二鳥」
「(フライパンに油を)1センチくらいの厚さで入れてます。勿体ないので少しずつ使って揚げ焼きにしている」
時短で片付けが楽な上に、高騰する『油』を節約できる“経済的なレシピ”としても人気に。
レシピ動画メディアでは、揚げ焼きレシピの検索数は1年前と比べ3割増加しているといいます。
しかし、一歩間違えると大惨事!?便利な調理法の思わぬ落とし穴とは。
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『揚げ焼き』は手軽な一方、こんな危険も…
女性
「実家で一度(油に直接)火がついたことがあります。父親が慌てて外に出すことがありました」
総務省消防庁の実験映像では、『揚げ焼き』をするような少量の油だと約8分で、発火するに至る370℃前後に達する様子が見られました。
街で聞いてみると、「揚げ焼き」でこんな工夫も…
女性
「揚げる時は極力フライパンとか鍋を小さくして、さらに油を少なくしています」
“油節約”のために、小さく・浅いフライパンで『揚げ焼き』をしがちですが、これも入れる油の量がさらに少なくなるので、特に注意が必要です。
本来、揚げ物をする際の適切な油の量について専門家は…
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元消防士・防災スペシャリスト 野村功次郎さん
「(鍋やフライパンの)全体の容量の深さ45%くらいで、揚げる物が浸かる5〜6センチくらい、または(油)500g」
たっぷりの油で調理することで、急激な温度の上昇を防ぎ、発火しづらいということです。
では、もし発火してしまった場合はどのように対処すればいいのでしょうか?
元消防士・防災スペシャリスト 野村功次郎さん
「油の面から出た火と、空気中の酸素を取り込んでいるところを遮断するということでフタをする。決して水をかけないことです」
水をかけると逆効果。濡らしたバスタオルや消火器などでの消火がおすすめだということです。
便利で経済的な「揚げ焼き」の調理中はその場を離れることなく、十分注意が必要です。
文芸評論家 三宅香帆さん:
普段、私は家で揚げ物などは作らないのですが、だからこそ作ることになったときフライパンの大きさなどわからずに作ってしまいそうで怖いです。
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出水麻衣キャスター:
私もあまり揚げ物は作らないので、もし発火してしまったら水をかけてしまいそうです。注意したいと思います。
キッチン用品メーカー各社でも、玉子焼き器での揚げ物調理や、玉子焼き以外の使用はやめるよう、SNSなどで注意を呼びかけています。