娘が実家に置いていき親にも「いらない」と言われた犬→保護して2カ月後…… 「泣いてしまいました」「絶対幸せになって」

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2025年06月24日 21:15  ねとらぼ

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「いらない」と言われていたワンコ

 娘が実家に置いていき、親も扱いに困っている……。そんな境遇の犬を保護したときの様子が、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で14万回再生を突破、4000件を超える“高評価”が寄せられています。


【画像】現在の姿


 動画を投稿したのはYouTubeチャンネル「猫の惑星にゃんと」の「深代」さん。群馬県前橋市で「保護猫シェルターにゃんと(※現在は“猫の惑星にゃんと”に名称変更されています)」を運営しており、以前は猫エイズにかかった猫ちゃんをお世話する様子を紹介してくれました。


初対面〜動物病院へ

 今回深代さんの所に寄せられたのは猫ではなく犬の情報で、「娘さんがいらないからと実家に犬を置いて行ったが、今の飼い主であるおじいさんも『いらない』と言っている。飼育状態があまりにも悪い」というもの。保護猫シェルターのため本来なら犬の受け入れはしていませんが、放し飼いにされている動画が添えられており、轢死の恐れがあると思って現場を見に行くことにしました。


 屋外に置かれた小屋から出てきたのは、薄茶色で毛が伸び放題の犬。後ろ足の動きが不自由そうですが、生まれつきだということです。元々の飼い主である娘さんは現在大型犬を飼っているとのこと。「この犬を捨てておいて大型犬など飼えるわけないだろう」と思いますが、言葉を飲み込みます。


 父親の話によると、このワンコがここに来たのは5年ほど前とのこと。ケージから出してみると歩けるには歩けるのですが、逆立ちのような姿勢になってしまいます。


 常に放し飼いにしているわけではないようですが、屋外飼育をしているのは確か。後ろ足が不自由な小型犬を屋外飼育している状況を目の当たりにして、この子の生活の質が向上する見込みはないと考え、深代さんは引き取ることを決意します。


 万が一のことを考え、あらかじめ作成していた譲渡契約書(所有権放棄)に記入をしてもらい、元の飼い主である娘さんに連絡をとってもらいます。深代さんが「犬の相談を受けたが、こちらでケアするので譲渡してほしい」と話すと「欲しいってことですか」「父がいいって言うなら大丈夫です」と返答していました。


 ワンコの名前は「ポチ」くん。すぐに動物病院に連絡して直行します。触診の結果、左鼠径部に精巣あり。検便で寄生虫は発見されませんでした。後ろ足は膝蓋骨脱臼(パテラ)かもしれず「レントゲンで確定したら専門医に任せるような手術になる」という診断が下され、ワクチンは新たな環境に慣らして状態を見て決めていくことになりました。


お散歩〜トリミング

 保護した翌日、購入してあった首輪とリードを付けて公園に散歩に出ます。たくさんの猫のお世話をしてきた深代さんですが、犬に関しては素人とのこと。うんちをさせようとして外に連れ出しましたが、3月の公園はまだ寒かったみたいです。


 しかも、5歳と聞いていた年齢が本当は10歳だったことが後から分かり、「高齢だったのにすぐに散歩に連れ出して申し訳ないことをしてしまった」とナレーションで語りました。ちなみに、「保健所から保護した」と聞いていましたが、足が悪かったためブリーダーから安く買っていたことも後から分かったそうです。


 自宅に戻り、ペットサークルの床一面にペットシーツを敷き詰めます。次に取り出したのは、クシ・ハサミ・バリカンのトリミングセット。バリカンは怖がっているようなので、クシとハサミで毛玉だらけのボサボサの毛をカットしていきます。顔周りや耳の近くは細心の注意を払って、慣れてきたらバリカンも使っていきます。ポチはおでこが好きなので、おでこをなでながら慎重に作業。ストレスを考えて残りは後日に回します。


 夜中に深代さんがトイレに起きた後、ポチの叫び声が聞こえたので行ってみると初めてご飯を食べてくれたみたい。水を飲んでくれたことがうれしくて動画を撮りました。


 翌日、2回目のカットをしていきます。この日はすんなりバリカンをいれさせてくれたポチくん。休憩の時は膝の上で抱っこします。元の飼い主である娘に5年間飼われた後、置いていかれた実家の屋外で5年。飼い主を待つ犬にとって過酷な5年間だったことが想像できます。


 休憩が終わったらお膝の上でトリミング。ときどきごほうびをあげながら刈っていきますが、人間の方がしんどくなってきたようです。かんだりすることなく、お利口で刈らせてくれたポチくん。今まで食べなかったドライフードも食べてくれるようになりました。


新たな名前に

 3日目〜4日目の夜中にうれしい出来事が。初めてうんちをしてくれました。名前もポチくんから「ももた」くんに変更し、過酷な飼い方をされていたときの名前とサヨナラします。ももたくんという名前は、お迎えした時期が3月で桃の木の季節だったことや桃太郎とかけているそうです。


 3週間ほどたって新たな環境に慣れてきたももたくんですが、ベッドにおしっこをかけてしまうのが深代さんの悩み。トイレトレーニングのためにケージを用意します。


ももたくんの新しい生活がスタート

 ももたくんにとって新しい生活が始まりました。動画の最後に映るももたくんは、伸び放題だった毛はカットされ、黄色い服と黄色いリードで公園を力強く歩いています。楽しそうに散歩する姿に、連れている深代さんもうれしそう。かわいいしぐさで寄り添う写真が撮れました。


 ももたくんの新しい生活は始まったばかり。その後、てんかんを持っていることも分かりましたが、抗てんかん薬を飲み、発作も落ち着いているとのこと。YouTubeのコメント欄には「泣いてしまいました。こんなにいい子をこんな目に合わせるなんて。優しい人に見つけてもらって良かったね!」「今まで甘えられずに一人ぼっちでお外で過ごしてきてどれだけ寂しい思いをしてきたのかと思うと胸が締め付けられました」「幸せになろうね」といった声が。深代さんは「現在モモタは保護し猫の惑星にゃんとで幸せに暮らしていますので、元飼い主への誹謗中傷や追跡などはご配慮くださいますようご理解のほど何卒よろしくお願いいたします」とつづっています。


 YouTubeチャンネル「猫の惑星にゃんと」では他にも猫ちゃんの情報を発信中。猫ちゃんたちの様子は公式サイト「猫の惑星にゃんと」や、Instagram(@fukashirorikuto)でも公開しており、チャリティーショップ「NYANTOOO!」でオリジナルグッズを販売している他、保護猫ちゃんたちのわいいLINEスタンプも販売中です。


画像提供:YouTubeチャンネル「猫の惑星にゃんと」




このニュースに関するつぶやき

  • 最低だ (>_<) 娘動物飼う資格ない!大型犬飼いたい?寝ぼけた事言うな!あああ!! ヾ(○>д<) 10歳だと先は長くないかもしれないが幸せに暮らしてほしいわ…。
    • イイネ!1
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