
■MLB オリオールズ2ー5ドジャース(日本時間8日、オリオール・パーク)
ドジャース・大谷翔平(31)が敵地でのオリオールズ戦に“1番・DH”で出場し、2打数2安打2本塁打3四球。メジャー初対戦となった先発の菅野智之(35)から47号、48号と2打席連続のアーチ、その後の打席でも3四球で後続に繋ぐ打席を見せた。チームは先発カーショー(37)が中4日で5回途中2失点8奪三振の好投で連敗を5で止めた。
まさかの2試合連続サヨナラ負け、前日7日は山本由伸(27)が9回2死までノーヒットノーランを継続、あとアウト1つで偉業達成だったが、ホームランを浴びて降板、その後、中継ぎが1つのアウトも取れずに3失点でサヨナラ負け。チームは5連敗で2位パドレスとは1ゲーム差となってしまった。
オリオールズの先発は大谷と同じ2012年ドラフト1位でプロの道に入った菅野、メジャーでは初対戦、日本時代は2015年に1度だけ対戦し、2打数2安打と大谷が打っているが本塁打はなし。
約10年ぶりの対戦となった大谷、チームの流れをつかむ1回の第1打席、カウント1−0から外角高めのシンカーを捉えると、センターへ打球速度176.7キロ、飛距離125.2m、角度23度、完璧な当たりで5試合ぶりの47号ホームラン。菊池雄星(3本)、前田健太(1本)、今季は千賀滉大(1本)、松井裕樹(1本)、そして、菅野と日本人投手5人目、通算7本目のアーチとなった。
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大谷の先頭打者アーチで先制してもらった先発のC.カーショー(37)は立ち上がりの1回は3者凡退、2回も2死から四球を許したが、7番・C.メイヨ(23)を三振に打ち取った。
すると3回、先頭で迎えた大谷の第2打席、カウント2−0からここでも甘く入ってきたストレートを逃さず、5月16日のアスレチックス戦以来となる今季2度目の2打席連続弾で48号ホームラン。打球速度は174.1キロ、飛距離は121.6m、角度は27度、日本人投手からは通算8本目となった。
さらに2番・M.ベッツ(32)もレフトスタンドへ16号ソロと2者連続アーチで菅野から3点を奪った。
ドジャースは4回には無死一塁で7番・キム ヘソン(26)の打球が菅野の右足を直撃、菅野はなかなか立つことが出来ず、ここで降板となった。その後、オリオールズ内野陣のミスで4点目を奪った。
先発カーショーもチーム状況を考えて丁寧なピッチング、オリオールズ打線に4回2死からこの試合初ヒットを許したが、緩急を使い分けた巧みな投球で得点圏に走者を許さなかった。勝利投手の権利がかかる5回、先頭打者をヒットで出塁させたが、1死から8番・J.マテオ(30)をカーブで空振り三振、続く9番・L.バスケス(25)をストレートで見逃し三振と5回まで8奪三振と好投。
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6回、2死から3番・G.ヘンダーソン(24)にヒットを打たれると、前夜サヨナラヒットを放った4番・E.リベラ(29)に左中間へタイムリーツーベース、4対1と3点差に詰め寄られたところでカーショーは降板、中4日で5回2/3、83球を投げて被安打4、奪三振8、四死球1とゲームを作った。
しかし、カーショーの後を継いだE.エンリケス(23)がいきなり5番・A.ジャクソン(29)に左中間へタイムリーツーベースを浴びて4対2、中継ぎ陣が試合の流れに乗れない。
2点を奪われたドジャースは7回、先頭で迎えた大谷の第4打席、前の打席では四球、この打席はオリオールズ4人目、左腕のK.エイキン(30)と対戦。大事な先頭打者という場面で大谷はしっかりボールを見極めて、2打席連続となる四球で出塁した。しかし、後続が続かず無得点に終わった。
ドジャースは7回、3人目でJ.ロブレスキー(25)をマウンドへ、先頭の7番・メイヨにサード前へのボテボテのゴロで不運な内野安打を許した。1死一塁から9番・バスケスにもレフト前ヒットで1死一、三塁のピンチ、ここで1番・J.ジャクソン(25)を空振り三振、2番・R.マウントキャッスル(28)も空振り三振と2者連続三振でピンチを凌いだ。
8回もマウンドにあがったロブレスキーは先頭の3番・ヘンダーソンを見逃しの三振で前の回から3者連続三振、4番・リベラも空振り三振で4者連続、5番・A.ジャクソン(29)は低めのストレートで見逃し三振、圧巻の5者連続三振でオリオールズ打線をねじ伏せた。
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追加点の欲しいドジャースは9回、無死一塁で大谷の第5打席、この打席でもオリオールズ6人目、R.ガルシア(31)のボールを見極めて3打席連続となる四球でチャンスを広げた。続く2番・ベッツがレフト直撃のヒットで5対2と追加点を奪った。
9回はJ.ドライヤー(26)が登板、先頭のD.カールソン(26)を見逃し三振、続く7番・メイヨも空振り三振とドジャース中継ぎ陣は7回1死から7者連続三振と好投。ドジャースが逃げ切り連敗を5で止めた。オリオールズの菅野は8敗目(10勝)となった。