「エアコンはつけっぱなしの方が安い」はウソ?ホント? 逆に“損する”使い方6選も【専門家が紹介】

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2026年06月13日 21:00  All About

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「エアコンはこまめに消すより、つけっぱなしの方が電気代が安い」という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ただ、これは条件によって正解にも不正解にもなります。つけっぱなしがお得になるケースと損するケースを詳しく解説していきます。※画像:PIXTA
「エアコンはこまめに消すより、つけっぱなしの方が電気代が安い」という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。しかしこれは条件によって正解にも不正解にもなります。そこで本記事では、つけっぱなしがお得になるケースと損するケースの違いや、気付かないうちに電気代を増やしているNG使用法について紹介していきます。

「つけっぱなし」はお得? 損?

エアコンが最も電力を消費するのは、運転開始直後に室温を設定温度まで下げる(または上げる)ときです。設定温度に到達した後は、温度を維持するだけなので消費電力はぐっと小さくなります。

つまり「短時間の外出ならつけっぱなしの方が安い」のは、再起動時の大きな電力消費を避けられるからです。ダイキン工業の検証でも、日中(9:00〜18:00)の時間帯に30分程度の外出を繰り返すケースでは、つけっぱなしの方が電気代が安くなったと報告されています。ちなみに、夜間(18:00〜23:00)の時間帯では「こまめに消す」方が安くなる傾向があるようです。

「つけっぱなし」がお得なケース

以下に当てはまる場合は、つけっぱなし運転の方が電気代を抑えやすくなります。

・外出が30分〜1時間程度と短い:再起動時の大きな消費電力を避けられる
・日中の暑い時間帯(猛暑日):外気温と室温の差が大きく、再冷却の負担が重い
・外出と帰宅を繰り返す日:在宅・不在のサイクルが短い
・断熱性能の低い住宅(木造・古い住宅):消した瞬間に室温が一気に戻ってしまう
・真夏の昼間(外気温35℃以上):再立ち上げ時の電力消費が極端に大きくなる

「つけっぱなし」が損なケース

一方で、以下に当てはまる場合は、こまめにエアコンを消した方が電気代は安くなります。

・外出が2〜3時間以上と長い:維持運転の電力が積み重なり、再起動コストを上回る
・夜間や朝晩の涼しい時間帯:外気温と室温の差が小さく、再冷却の負担が軽い
・外出時間帯が決まっている(通勤・通学):長時間家を空けるなら消す方が有利
・就寝中ずっとつけっぱなし:必要のない時間まで運転している
・断熱性能が高い住宅:消しても室温が保たれやすいため、つけ続ける必要が薄い

ちなみにパナソニックも「夏のエアコン節電のコツ」で、「外出時間が短い場合はつけっぱなし、長時間外出する場合はオフにする」のが基本的な節電のコツとして紹介しています。

逆に電気代が高くなる「損する使い方」6選

1. 風量を「弱」や「微風」に固定するのは×
省エネのつもりで風量を弱めるのは逆効果です。風量が弱いと部屋が設定温度に到達するまで時間がかかり、結果的に高負荷運転が長引きます。風量は「自動」に設定するのが最も効率的です。

2. 部屋に熱気がこもった状態でいきなり冷房オンは×
帰宅直後の蒸し風呂状態の部屋でエアコンをつけると、冷却に大きな電力を消費します。まずは窓を全開にして1〜2分換気し、こもった熱気を逃がしてからエアコンを起動すると効率が大幅にアップします。外気温も室温も同じくらい高い場合は、いきなり冷房をオンにしても問題ありません。

3. 設定温度を必要以上に下げるのは×
設定温度を1℃下げるだけで消費電力は約10%増加すると言われています。また、環境省が提唱する「クールビズ」では、適切な室温設定は28℃です。涼しさが足りない場合は、扇風機やサーキュレーターを併用してみましょう。風速が秒速1m上がると体感温度が1℃下がると言われているので、部屋の空気を循環させることで体感温度を下げるのがおすすめです。

4. フィルター掃除をサボるのは×
エアコンのフィルターにホコリが詰まると風量が落ち、効率が悪くなります。政府広報オンラインでは、6畳用(2.2kW)のエアコンのフィルターを2週間に1回程度清掃した場合、年間で約990円(31.95kWh)の節約になるとされています。「つけっぱなし」家庭ほど影響が大きい部分です。

5. 室外機の前に物を置く・直射日光を当てるのは×
室外機の前に物を置いて吸排気を妨げると熱交換効率が落ち、消費電力が増えます。室外機の周囲は風通しを確保しましょう。また、直射日光が当たる場合は、すだれや日除けパネルで陰を作ると効果的ですが、絶対に吸排気口はふさがないようにしましょう。

6. 頻繁なオン・オフの繰り返しは×
「ちょっと涼しくなったから消す→暑くなったらまたつける」を短時間で繰り返すのは最悪のパターンです。立ち上げ時の高消費電力を何度も発生させてしまい、つけっぱなしよりはるかに高くつきます。

結局「エアコンはつけっぱなしの方が安い」はウソ?ホント?

「エアコンはつけっぱなしの方が安い」は条件付きでホントです。具体的には「短時間の外出」「日中の高温時」にはつけっぱなしが適しており、反対に「長時間の外出」「夜間や朝晩」はこまめにエアコンを消す方が安くなります。しかし、つけっぱなしか否かよりも電気代に大きく影響するのは日々の使い方です。以下の5つを意識するだけで、つけっぱなし派でも、こまめに消す派でも、ムダな電気代をしっかりカットできます。

・風量は「自動」に設定する
・帰宅直後は換気してからエアコンをオンにする
・室温は28℃を目安にし、暑い場合は扇風機やサーキュレーターを組み合わせる
・2週間に1回程度フィルターを掃除する
・室外機の周りをすっきり保つ

自分のライフスタイルに合わせて、賢く使い分けましょう。

文:安蔵 靖志(デジタル・家電ガイド)
家電エバンジェリストであり、家電製品総合アドバイザー。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手がける。All About デジタル・家電ガイド。
(文:安蔵 靖志(デジタル・家電ガイド))

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