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来週、列島にやってくる予想の強烈寒波、ポイントは、また長期滞在型で、寒気の強さは先週の「今シーズン最強・最長寒波」と同レベルと予想されている所もあります。日本海側を中心に荒れた天気となり、群馬県北部・新潟県など警報級大雪のおそれもあります。早めの対策を心がけると共に、雪崩などに警戒が必要です。
●来週 また強烈寒波が列島へ
2月も半ばですが、来週は、また列島に強烈寒波がやってきそうです。
冒頭の天気図と寒気の予想によりますと、15日(土)に、西から近づく低気圧や前線が、16日(日)には本州付近を東へ進むでしょう。その後、冬型の気圧配置が強まり、上空には強い寒気が流れ込みそうです。
今回のポイントは、前回と同様「長期滞在型」ということ。上空1500メートル付近で「氷点下9℃」という強烈寒波が列島を覆い、その状態は、来週後半にかけて、長く続きそうです。
強烈寒波といえば、先週、列島を襲った「今シーズン最強・最長寒波」が記憶に新しいという方も大勢いらっしゃると思います。次回の強烈寒波も「長期滞在型」ということで、長く居座る点が似ています。
さらに、次の強烈寒波を詳しく見ますと、輪島の上空1500メートル付近に流れ込む寒気は、今のところ「今シーズン最強・最長寒波」と同レベルと予想されています。
●18日(火)頃から 荒天・大雪のおそれ
全国の週間予報を見てみますと、14日(金)は広い範囲で晴れますが、15日(土)〜16日(日)は西から次第に雨が降るでしょう。その後17日(月)は、日本海側で雪のエリアが広がりそうです。
そして、強烈寒波が襲来する18日(火)頃からは、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に、雪や風が強まり、荒れた天気や大雪になるでしょう。18日(火)は、群馬県北部・長野県北部・新潟県・岐阜県で、大雪警報の可能性が「中」となっています。
13日(木)17時現在、青森県の酸ケ湯では積雪が454センチと、平年の約1.4倍で、全国で12シーズンぶりに450センチ以上となっています。これまでの大雪によって、豪雪地帯でも所々で平年を上回る積雪になっています。その上、次の強烈寒波は、また長期戦になるため、来週は、再び積雪が急増しそうです。
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●次の強烈寒波 警戒点は?
次の強烈寒波による、警戒点は、大きく2つ。
1つは、北陸を中心に、雪雲がどんどん流れ込むため、雪崩や車の立往生のリスクが高まることです。屋根から落ちる雪にも注意が必要です。除雪作業は、慣れていても、十分に安全を確認しながら行ってください。
もう1つは、西日本でも日本海側を中心に、大雪になることです。普段、あまり雪の降らない所でも大雪になるため、交通機関に影響がでるおそれが高まります。お出かけの際は、最新の気象情報や交通情報を確認してください。
●雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。
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