画像提供:マイナビニュース歳の差婚は年齢差のある結婚を指すが、明確な定義はない。では、どのくらい年齢差があると歳の差婚と思われるのか。
アイベックが運営する恋愛マッチングアプリサービス「ハッピーメール」では、男女100人を対象に、歳の差婚に関するアンケート調査を実施した。歳の差婚と思う年齢差、ベストと感じる年齢差、歳の差婚夫婦に聞いたメリットやデメリットなどを紹介するので、婚活中の男性や女性はぜひ参考にしてほしい。
○1.「10歳差」から歳の差婚だと感じる人が多い!
歳の差婚だと思う年齢差を聞いたところ、「10歳差から」と回答した人が58人で最多であった。
次いで、「7歳差から」が22人、「15歳差から」が13人となっており、年齢がひと回り程度離れていると、歳の差婚と思われる傾向があるようである。
○2.歳の差婚では「6〜10歳差」がベストと感じる人が多い!
歳の差婚は何歳差がベストだと思うかという質問では、一般回答では、「6〜10歳差」が47人で最多、次いで「3〜5歳差」が42人であった。
実際に歳の差婚をしたカップルの回答でも、「6〜10歳差」が44人で最多、次いで「3〜5歳差」が43人であった。
一般回答と歳の差婚をしたカップルの回答を比べると、どちらも「6〜10歳差」もしくは「3〜5歳差」がベストと感じる人が多いようである。順位も同じであることから、理想と現実でベストと感じる年齢差に大きな違いはないようである。
○3.【歳の差婚カップルに聞いた】パートナーとは何歳差?
歳の差婚夫婦にパートナーとの年齢差を聞いたところ、「6〜10歳差」が48人で、約半数を占めていた。次に多かったのは「3〜5歳差(34人)」で、ほとんどの歳の差婚カップルが10歳差以下であることがわかる。
1位が「6〜10歳差」、2位が「3〜5歳差」という順位は、ベストと感じる年齢差のアンケートと同じである。結婚生活を送る中で、今の年齢差でよかったと感じることが多いのかもしれない。
○4.歳の差婚夫婦は男性の年上のパターンが多い
ひとことで歳の差婚といっても、「女性が年上」「男性が年上」という2つのパターンがある。
歳の差婚カップルにどちらが年上なのか聞いたところ、「男性が年上」は62人、「女性が年上」は38人であった。
「男性が年上」と回答した人が約6割を占めており、歳の差婚は男性が年上のパターンが多いことがわかる。
続いて、厚生労働省による初婚夫妻の年齢差に関連する調査データも見てみよう。
2022年の「人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻」では、初婚夫妻の年齢差の割合は以下のようになっている。
出典:人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻上巻 9-14 初婚夫妻の年齢差別にみた年次別婚姻件数及び百分率(各届出年に結婚生活に入り届け出たもの) | 統計表・グラフ表示 出典元データはこちら
総数を比べると「夫年上」が53.4%と半数を超えており、「妻年上」が24.3%、「夫婦同年齢」が22.3%であった。
歳の差婚に当てはまりそうな妻年上4歳以上、夫年上4歳〜7歳以上を比べてみると、妻年上4歳以上が5.8%、夫年上4歳〜7歳以上の合計が22.5%である。年齢差のある妻年上、夫年上の割合に大きな差があることからも、歳の差婚夫婦は男性が年上のパターンが多いといえる。
○5.【徹底調査】歳の差婚のメリットデメリット
歳の差婚のメリットを聞いたところ、もっとも多いのが「喧嘩になりにくい」で、約3割を占めていた。
次に多かったのは「包容力があり頼れる」が約3割、「経済的な安定がある」が約2割で、いずれも同程度となっている。
歳の差婚のデメリットを聞いたところ、「ジェネレーションギャップがある」が3割を占めて最多であった。
次いで、「育児と介護が重なる可能性がある」、「老後一人になる可能性が高い」がいずれも2割を占めている。
○5-1.歳の差婚のメリット
【喧嘩になりにくい】
歳の差婚では、結婚する前から価値観や考え方に違いがあることを理解していることが多い。
意見が食い違っても「歳が離れているから仕方ない」と自然と許せたり、違いを楽しんだりできるため、喧嘩になりにくい。
穏やかな結婚生活を送れるのは、歳の差婚の大きなメリットといえる。
【包容力があり頼れる】
年下からすると、年上のパートナーは精神的に余裕があり、社会経験豊富なところを魅力に感じやすい。
包容力があって頼りになるため、何かあっても相談しやすく、安心して結婚生活を送れる。
年上からすると、年下のパートナーは若く、体力面で頼りやすいところが魅力に感じられる。
お互いに頼り甲斐があると感じられるのが、歳の差婚の良いところである。
【経済的な安定がある】
個人差はあるが、歳の差があると、年上のパートナーの方が収入が高い傾向がある。
同年代と結婚するよりも経済的に安定するため、年の差婚で良かったと感じる人が多いのだろう。
また、歳が離れていると、年下のパートナーの方が長く働ける。
年上パートナーが定年退職しても、年下のパートナーが働いて収入を得られることは歳の差婚のメリットのひとつといえる。
○5-2.歳の差婚のデメリット
【ジェネレーションギャップがある】
歳が離れていると、ファッションや音楽、流行り言葉などに違いがあるため、ジェネレーションギャップが生まれやすいのがデメリットのひとつである。
世代の違いを楽しめればいいが、「話が合わない」「好みが合わない」「言葉が通じない」といったことが続くと、ストレスを感じる人もいる。
【育児と介護が重なる可能性がある】
年齢差のある人と結婚すると、年上のパートナーの体力が持たず、年下の方が育児の負担が大きくなる場合がある。
また、年齢差があると、年上のパートナーの親の介護が早く始まり、子どもを育てながら介護をする可能性もある。
年齢差によっては、親の介護とパートナーの介護が重なったり、立て続けになって介護期間が長くなったりする場合も考えられる。
【老後一人になる可能性が高い】
歳の差婚では、年下の方が老後一人になる可能性が高いこともデメリットである。
厚生労働省の「令和4年簡易生命表」によると、2022年の日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳となっている。
男性よりも女性の平均寿命が6年程度長いこともあり、相手との年齢差が大きいほど、年上の男性との結婚に老後の不安を感じる女性は少なくない。
参考:令和4年簡易生命表の概況|厚生労働省 参考データはこちら
○歳の差婚の本音を自身の恋愛の参考にしよう!
歳の差婚は相手に対して精神面や経済面で頼りやすく、安定した結婚生活が送れるメリットがある。
ジェネレーションギャップや介護、老後の問題もあるが、世代の違いを楽しんだり、ふたりでしっかりと話し合って将来に備えたりすれば、うまくやっていけるだろう。
「年齢差のある人との出会いがあった」「歳の差婚を考えている」という人は、歳の差婚夫婦の本音を参考にして、自分自身の恋愛に活かしてほしい、とレポートを結んでいる。
○【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:20歳以上の男女
アンケート母数:男性100名・女性100名(合計200名)、歳の差婚をした成人男女100名
実施日:2025年1月10日
調査実施主体:ハッピーメール
調査会社:アイベック()