シャープ、亀山第2工場を鴻海に売却=液晶事業、来年度黒字化へ
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2025年05月12日 17:01 時事通信社

シャープは12日、中小型液晶パネルを生産する亀山第2工場(三重県亀山市)を親会社の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業に売却すると発表した。2026年8月までに譲渡する。赤字が続く液晶パネル事業を縮小し来年度中の黒字化を図るとともに、競争力の高い分野に経営資源を集中する。
オンラインで記者会見した沖津雅浩社長は「譲渡後も、既存顧客から受注している商品は(鴻海から調達し)販売する」と述べた。高収益の車載用液晶パネルなどは亀山第1工場で生産を続ける。本社も26年3月ごろまでに現在の堺市から大阪市中央区に移す。
同時に発表した25年3月期連結決算は、純損益が360億円の黒字(前期は1499億円の赤字)だった。構造改革に加え、液晶パネル工場の売却益などを計上し、3期ぶりに黒字を確保した。
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