川遊びで「流れちゃった!」サンダル追いかけると… 注意喚起に共感続出「幼稚園の時にコレで溺れました」「親は失くしても怒らないで」

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2025年07月10日 07:20  まいどなニュース

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サンダルが流れていっても…絶対においかけないように(岡山県警察の公式Xより)

「【岡山中央警察署】 こんにちは。サンダルです 川遊び中に流されても、私は大丈夫 絶対に私を追いかけないで あなたが溺れてしまいます。お別れはさみしいですが、手を振って『バイバイ』してください 悲しい事故が起きないように約束してください。」

【写真】水辺で遊ぶときの必需品は…?

川遊びや海水浴、河岸でのバーベキューなど水辺でのレジャー計画を立てる人も増える夏場。家族や友達と楽しい時間を過ごす一方で、水難事故に遭う危険性も。サンダルなどを追いかけて起こってしまった水難事故も多く、「#サンダルバイバイ」を広めるNPO法人AQUAkids safety project(大阪市)による活動もあります。

警察庁(※1)によると、2024年夏期(7・8月)の水難事故は488件(前年対比+35件)、水難者601人(前年対比+33人、うち死者・行方不明者242人(前年対比+6人)。

各地の自治体では、水の事故に対する注意喚起の発信や、事故発生時の対策や連携の協議などを行っていますが、気温が30度を超える日も増えてきた6月から、早くも水辺での事故が相次いでいます。

Xで「川遊び中に流されたサンダルは追いかけないで」と呼びかけ、注意喚起し続ける岡山県警。水難事故に遭わないために知っておくべきことを取材しました。

 溺れている人を助けようと水に入るのはやめて!

「サンダルだけではなく、野球ボール(ゴム球)や、テニスボールが川や溝みたいな所に入っても絶対に取りに行ったらあかん」
「親御さん等の保護者の方は、サンダル流されても怒らないで」
「幼稚園児の時にコレ追いかけて、溺れました。川下で釣りしてるおじさん達がいて助けてくれましたが、やばかったです」など、投稿にはサンダル以外にも言及するコメントが続出。

岡山県警の担当者は「川遊びしていて溺れた人はもちろん、助けようとした親族、居合わせた人が溺れてしまうケースも多い」と、救出する側、される側のアドバイスを教えてくれました。

水難事故の救助を訓練していない人が、溺れている人を助けるのは難しく、なにも準備せずに助けようと水に入ると巻き込まれる場合も多いのが現実。

「浮き輪などからだが浮くものを溺れている人に投げて、救助を要請してください。浮き輪がない場合は、大きめのペットボトルも代用可能です。水や砂をいれると、投げやすくなります」

また、溺れてしまった人に対しては、「暴れると浮力がなくなって余計溺れることになります。暴れずに、浮いて、救助を待ってください」。その方法として、顔を上に向けて、仰向けに浮いて助けを待つと、子どもたちに伝えています。

とは言え、まさか水難事故に遭うとは想像もしておらず、とっさのことに気が動転して、どこに救助を要請すれば良いかわからない人もいるはずです。

110番に連絡をしても、海沿いの警察しか船を持っていないため、救助に時間を要してしまう場合もあるため、「まずは119に連絡をしてください。海では118も有効です」と同県警担当者。

子どもも大人も水辺では細心の注意を

サンダルなどの追いかけ禁止以外に水辺で遊ぶ際には、いつもと違う環境にいることを十分認識して行動する必要があります。

特に、子ども連れの場合は必ず子どもから目を離さないこと。同県警担当者は「BBQなどの準備や片付けに、大人が集中している間に子どもが水に入ってしまい、溺れることがあります。必ず、子どもを見る大人がいるべきです。また、見るだけではなく、危ないと思ったら、すぐ手を差し伸べられる距離にいることも忘れないで欲しい」と言います。

同県警では、#サンダルバイバイに加え、「#ライジャケオン」(ライフジャケット着用)も呼びかけ。おもちゃ売り場やスポーツ用品店、スーパーマーケットなどの水遊びグッズコーナーやインターネットでも販売しているので、水辺でのレジャーに出かける前に購入しておくことをおすすめします。

また、水難事故は子どもだけではありません。水辺でアルコールを飲みながらBBQなどを楽しんでいる最中に、水に入り、溺れてしまうケースも。

警察庁(※1)によると、水難者601人のうち中学生以下は、105人(17.5%)と大人の方が多いのです。 高校卒業に相当する年齢以上65歳未満の者は、308人と51.2%も占めるのです。

「水難事故に遭遇してしまうと、助からないと思っていた方が良い。それほど、水は危険で油断禁物です。しかし、本人だけではなく、周りが注意していれば防げることも多々あります」

楽しいことも多い水辺でのレジャーですが、命が危険にさらされる状況に転じることも。「水は危険」「十分すぎる注意が必要」ということを理解して、水遊びを楽しみましょう。

(※1)警察庁生活安全局生活安全企画課による「令和6年夏期における水難の概況」より 

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)

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このニュースに関するつぶやき

  • 脱げ易いサンダル履いて水に入るのは(転倒やガラス踏む等)リスク高いと思う水陸両用の靴にしませんか…命無くすよりは安いよ����
    • イイネ!2
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