「公式がSNS玄人すぎる」ネタツイ即便乗で4300万インプ 矢場とんの“デスゲーム動画”Xで話題

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2025年11月10日 16:40  ITmedia NEWS

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 「インターネット巧すぎ」「豚なのにフットワーク軽い」──みそかつチェーンを手掛ける矢場とん(名古屋市)の公式Xアカウントによる投稿が話題だ。X上で矢場とんに関する投稿がバズっているのを見るや、ユーモアを交え即反応。11月10日時点で約3500万インプレッション(表示)を集めた他、元投稿のパロディー動画も作成し、さらに約430万インプレッションを集めた。


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 きっかけは、あるXユーザーによる11月3日の投稿。中部国際空港(セントレア)の通路にあるモニターに、矢場とんの公式キャラクター「ぶーちゃん」が映っている写真を指し「セントレアの歩道、矢場とんのCM流れるたびにデスゲーム会場になるの怖すぎる」とコメントしたものだ。


 「デスゲーム」とは映画「SAW」のように、命がけのゲームに参加させられるフィクションのジャンルを指す。パペットやピエロなど、主催者のアバターがモニター越しに参加者へ指示を出すパブリックイメージがあることから、ぶーちゃんやセントレアの様子をデスゲームに例えたわけだ。


 投稿は、例えの的確さや緩い雰囲気のキャラがデスゲーム主催者のアバターになる“それっぽさ”から注目を浴び、7日時点で約1900万インプレッションに達するほど拡散した。そこまではただSNSでユーモアが評価されたに過ぎないが、ここで公式が動いた。5日に矢場とん公式Xアカウントが、元投稿を引用する形で「あはは、そんな顔しないでよ。これは“遊び”だよ、ちゃんとルールもある」とポスト──デスゲームの主催者になり切って“便乗”したのだ。


 公式による“デスゲームあるある”を理解した投稿はすぐ話題に。「デスゲーム主催者としての解像度が高すぎる」と注目を集め、10日時点には約3500万インプレッションを突破するほど拡散した。企業がいわゆるネットミームに便乗する例はもはや珍しくないが、今回に至っては「単にネットミームの語彙を拝借するんじゃなくて、ミームの本質を自力で捉えている」「公式の乗っかりで一番アツい」など、表面的な対応でない点も評価されているようだ。


 さらに6日には、一連の話題をモチーフにした動画も投稿。人間たちが集められた部屋に、不気味にアレンジされた矢場とんのコマーシャルソングが突如流れる。そして部屋のスクリーンにぶーちゃんが映り「あはは、そんな顔しないでよ。これは“遊び”だよ、ちゃんとルールもある。それじゃあみんなの健闘を祈ってるよ」と言い放つ。映像が途切れた部屋には、音声加工されたコマーシャルソング、その締めのフレーズが流れる──という映像だ。


 映像は5日の投稿と同様に拡散し、10日時点で約430万インプレッションを突破。「死」など物騒な言葉を使わずデスゲームらしさを表現している点が評価されている他、「波に乗っかるスピードが早すぎる」「行動力ありすぎ」と、フットワークの軽さを評価する声も集まった。一連の投稿を見て「みそカツを食べたくなった」とする声も散見されている。


 なお、ITmedia NEWSは動画制作の経緯や話題になったことへの受け止めを尋ねたが、同社は回答を控えた。



このニュースに関するつぶやき

  • こういう投稿にまで反応するのが人気が出る秘訣なんだろうな。毎月キャンペーンとかしているのに反応しないどこぞの会社とはえらい違いだ
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