日本郵便東京支社の看板=19日、東京都江東区 郵便ポストから手紙などを回収する「取集業務」の委託契約に絡み、便宜を図った見返りに業者から現金などを受け取ったとして、警視庁捜査2課は20日、日本郵便株式会社法違反(加重収賄など)の疑いで、日本郵便東京支社(東京都江東区)の元社員米田伸之容疑者(37)=足立区=を逮捕した。また、贈賄容疑で板橋区の運送会社「ハルキエクスプレス」代表取締役、西村光一容疑者(56)=北区=ら2人も逮捕した。認否を明らかにしていない。
米田容疑者の逮捕容疑は2024年10月〜25年5月ごろ、取集業務の委託契約でハルキ社側に便宜を図った見返りなどとして現金計10万円のほか、東京ディズニーリゾートのVIPツアーと宿泊代金など計約110万円相当を受領した疑い。
同課によると、米田容疑者は当時、郵便・物流オペレーション部主任として入札業務を担当。日本郵便では入札参加業者からの原価計算書などを基に予定価格を決めていたが、同容疑者は入札が成立しないよう同価格を低く設定していたとみられる。
ハルキ社には予定価格をわずかに上回る範囲の金額を伝えた上で、原価計算書もさしかえさせていたという。ハルキ社は約9200万円で応札し、再入札で不成立となった後、最終的に約2倍の計約1億8000万円で随意契約を締結。4年ごとの契約更新で、4年間の受注額は計約7億3600万円に上る。
昨年、日本郵便から情報提供があり同課が捜査。日本郵便は今年4月、米田容疑者を懲戒解雇した。
逮捕を受け、日本郵便東京支社は「今回の事態を真摯(しんし)に受け止め、社員指導を徹底する」と発表した。

警視庁本部=東京都千代田区