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かわいい猫ちゃんの前で、おもちゃをゆらゆらして見せると、なぜか、お尻をフリフリしてからジャンプ!小刻みにゆれるお尻は、非常に愛らしく、「猫の魅力の一つ」だと感じる飼い主さんも多いようです。でも、なぜ猫はジャンプの前にお尻を振るのでしょうか?その理由を紹介します。
■猫はハンター!
猫は天性のハンターです。人に飼われ、一緒に暮らすようになった今でも、それは変わりません。獲物を見つけると、無意識にハントすることを考える。これが猫の本質なのです。猫が狩る生き物は、ネズミやスズメなど、小さくてすばしっこい生き物がほとんど。大きな猫でも、勝負は一瞬!そのチャンスを逃せば、獲物を得ることはできないのです。確実にしとめるため、猫はさまざまな工夫をします。
■タイミングをつかむためにお尻をふる
猫は狩りをするとき、相手に自分の気配を悟られないよう、草むらに身を隠します。頭を低くする、いわゆる「待ち伏せのポーズ」をして、じっとチャンスを待つのです。お尻がフリフリと小刻みに動いてしまうのは、このとき。実はこのしぐさは、獲物に飛び掛かるタイミングをつかむためのもの。猫の気持ちを代弁すると、「今か……今か……さぁ、いくぞ!」といったところでしょうか。狩り前の、積極的な気持ちの表れなのですね。
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現代の飼育環境を考えると、猫が身を隠しながら獲物を狙える場面は少ないと言えるでしょう。狩る対象が「おもちゃ」で、猫の姿が「丸見え」でも、猫は本能で「狩り」を行ってしまいます。かわいい猫の中に潜んでいる「野生」が、猫のお尻をフリフリさせてしまうのです。
■しっぽも一緒に
ちなみに、猫が獲物を捕らえようと、お尻をフリフリしているときには、尻尾も小刻みに揺れていることが多いもの。これは獲物を前にした、猫の緊張の気持ちを表しています。「早く獲物を捕まえたい!」と思う猫の興奮と、「落ち着いて狩りをしなければ」という冷静な気持ちが混ざりあって、狩り前の緊張感を生み出しているのです。まさに一人前のハンターですね。
飼い主にとっては、ただかわいいだけのお尻フリフリ。しかし、猫にとっては野生の本能を示すしぐさなのです。今にも飛び掛かろうとうずうずしている様子に癒やされながら、ぜひ飼い猫と、狩り遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(ファナティック)
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