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今、有名な大学や大学院を出ているのに、職に就けない”高学歴ワーキングプア”が急増しています。
たいへん話題になった『ダイヤモンド・オンライン』の記事「一度レールを外れるとバイトにすら就けない!」を読んで、衝撃を受けた方は多いのではないでしょうか。
「偏差値の高い大学に行けば将来の選択肢が広がる」
そう思って子どもに勉強の大切さを教えていたのに、将来ひとりで生活できない大人になったら、悲しすぎますよね。
そこで、子どもを高学歴ワーキングプアにしないようにするための情報を、ママライターである筆者の経験と周辺取材を元にお伝えしたいと思います。
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■高学歴ワーキングプアになりやすい人とは?
まず、高学歴ワーキングプアになる人は、志望大学に合格した時点が人生の頂点となっていて、卒業後のビジョンが描けていないケースが多いです。
もちろん、やりたい仕事があったけどうまくいかなかったケースもあります。そのためこれは、あくまで一般論です。
そもそも、将来やりたい仕事を固めたり調べたりしておかないと、就職活動がうまくいきませんよね。
一体なぜ大学在学中に、ビジョンが持てないのでしょうか? それは、その子自身の個性もありますが、親の影響も非常に大きいです。
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周囲に話を聞いたところ、以下のような特徴がある親は子どもを高学歴ワーキングプアにしやすいことがわかりました。
■高学歴ワーキングプアにしやすい親の特徴5つ
(1)「とにかく勉強さえできればいい」と教える親
学歴があると、色々な可能性に挑戦しやすくなります。それで、「子どもの仕事は勉強だから」と偏った考えを持ち、生きていく術を教えない親が増えています。
勉強が悪いことではありません。よりよい社会のためにも、優秀な頭脳は非常に重要です。しかし、あまりに偏っていると勉強以外の問題点に気付きにくくなります。
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すると、生きていく上で大切なことがわからないまま、大人になってしまいます。このような大人は、勉強できるけど人付き合いはうまくいかない、となることも多いです。
(2)「学歴が全て」「人生は学歴で決まる」と教える親
「いい大学に入れば、将来は安泰」といったような安直な考え方を教えると、子どもは大学に入ることだけを目標にしてしまいます。すると、その後の目標を自分で見つけにくくなります。
子どもの個性を尊重して、学歴以外にも大事なことがあることをしっかり教えないといけません。
(3)自分の娘にちゃんと”女子”教育をしない親
才色兼備と呼ばれる女性はやっぱり、”女性らしい”と思いませんか?
もちろん、単に女性らしければいいというわけではないです。ただ、社会に出たら他人の目を意識したり、どうすれば好かれるかを考えたりすることも必要になりますよね。
勉強のことで頭をいっぱいにすると、視野が極端に狭まってしまい、自分が他人からどう見られているのかを全く考えなくなることが多いです。すると、第一印象が重視されやすい就職活動で苦戦しやすくなります。
また、ほとんどの会社は男性中心。そういった会社に入ったとき、頑張っても評価されにくくなってしまいます。
(4)自分の息子の前で父親を否定し続ける親
男の子にとって、父親は重要なロールモデルです。「お父さんみたいになっちゃダメ」と父親を否定すると、子どもが”理想の大人の男性像”が描きにくくなります。
反面教師にして頑張る男の子もいますが、親の言葉は呪縛となりやすいです。この一言によって将来なりたい大人の男性がイメージできず、その後の踏ん張りが効かなくなる可能性があります。
(5)子どもの教育だけが生きがいになっている親
最後は、最もありがちな教育ママ・教育パパ。このような親も、子どもを高学歴ワーキングプアにしやすいです。
やっぱり子どもの教育だけに情熱を傾けてしまうと、子どもは親の意見ばかり気にするようになります。すると、自分で何か行動しにくくなります。子どもが「親と自分の人生は別物」という意識を持つような教育も大事です。
こういったことを教えると、自分の将来を人に頼らず考えることができるので、何かあったとき「これから一体、どうすれば?」と途方に暮れることはなくなります。
いかがでしたか? 要するに、親が大学合格をゴールにしてしまっているのが問題なのです。このような親の満足は、子どもの自立を止めてしまいかねません。
よって子どもを高学歴ワーキングプアにしないためには、大学進学はあくまで通過点であり、目的ではないということはきちんと伝えることが大事です。
もし、あなたが上記のどれかひとつにドキッとしてしまったら、これから改めていきませんか?
【参考】
※ 一度レールを外れるとバイトにすら就けない!高学歴ワーキングプアの抜け出せない苦しい現実−ダイヤモンド・オンライン
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