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ひきこもりやニートなど、自立できない子どもが社会問題になっています。そのため、就学前から自立につながる言葉かけをしていきませんか?
実は、子どもが自立するポイントは日常生活の中でゴロゴロしているのです。
そこで今回、幼児教育の専門家で『エンピツらんど』創業者でもある立石美津子が、そのための言葉をお伝えします。
■自立を促すためには「助かった」と言うといい
まず、「片付けているからお利口だね」「ご飯をこぼさないで食べてえらいね」などが、自立につながりやすい言葉とよく言われています。
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このようなことを言うと、子どもは「お母さんによく思われたい」「ほめられたい」と思い、そのために行動するようになります。そのため、動機づけとしてはとてもいい言葉です。
けれども、さらによい”魔法の言葉”があります!
それは、「●●君がご飯をこぼさないで食べたから、後片付けが早くできる。ママは助かるわ〜」「床のおもちゃ片付けているね、掃除機が楽にかけられるわ〜」などといった言葉です。
これらを言うときは、子どもの行動によって「みんなが助かった」と感謝をすることがポイントです。そのため、「助かった」「楽になった」以外に、「よくなった」「嬉しくなった」などもいいと思います。
すると、子どもは「人の役に立った」と感じて何でも自分でやるようになる上、家族の一員としての自覚も持つようになるのです! さっそく使ってみませんか?
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■子どもを叱らないで態度を改めさせる言葉
しかし、そもそも「助かった」と言いたくなるような態度を、子どもがとってくれるのかも気になるところですよね。こちらも、言葉かけひとつでできます。
例えば、食事中もおもちゃ出して遊んでいるとき。
「そんなもの出してご飯食べちゃダメでしょ!」などと叱るのは、単なる命令です。こういった叱り方をしていると、「お母さんが怒鳴るからor怖いから」言うことを聞くだけになってしまいます。
恐らく、親の目がなければ同じことを繰り返すでしょう。そうではなく、ママが「食事中はご飯を食べようね。だったら、おもちゃはどうすればよい?」と聞き、子どもに「しまっておく」と答えさせてみてください。
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それから、「そうだね。よく気が付いたね。じゃあ、食事が終わるまでしまっておこうか」と子どもをほめてやりましょう。
もちろん、このときだけほめるのではなく、食事前におもちゃを片付けているときは毎回「今日もキレイに片付いているね! ママが食事の準備しやすくなって助かる〜」などと言うようにしてください。
子どもは、自分で気が付いて自分で決めたことは守るもの。これだけで、子どもの自立に効果があるのです。
ただ単に、子どものちょっとした行動を「助かった」と言うだけ。小さい子どもの自立って、こんなに簡単な言葉で促すことができるものなのです。ちょっとビックリしませんか?
ママのイライラも減ると思うので、ぜひ使っていきましょう。
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・1961年大阪市生まれ。聖心女子大学在学中、幼稚園教諭・小学校教諭免許を取得、佛教大学にて特別支援学校教諭許取得後、障害児教育に携わる。32歳で株式会社パワーキッズ(教室名:エンピツらんど)を起業。
現在、教室に3歳〜小学校3年生まで7,500名の生徒が通う。講演家・作家・自閉症児の子どもを持つ1児の母。
著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』&『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』(中経出版)、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)がある。
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