ブランパンGT:ベントレーがスパ24時間前哨戦を制す。千代勝正組GT-Rは27台抜きの5位入賞

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2017年06月26日 12:02  AUTOSPORT web

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優勝した8号車ベントレー・コンチネンタルGT3(アンディ・ソウセック/マキシム・スーレ/ビンセント・アブリル)
ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップ第3戦は6月25日、フランスのポール・リカールで6時間の決勝レースが行われ、ベントレー・チームMスポーツの8号車ベントレー・コンチネンタルGT3(アンディ・ソウセック/マキシム・スーレ/ビンセント・アブリル)が2017年シーズン初優勝を挙げた。

 7月27〜30日に開催されるスパ・フランコルシャン24時間の前哨戦として位置づけられるポール・リカール1000km。シリーズで2番目に長いレースとなる今大会は、タイヤトラブル、マシントラブルが多発する荒れ模様の展開となった。

 決勝前日の24日に行われた公式予選では、メルセデスAMGチーム・ブラックファルコンの4号車メルセデスAMG GT3(ルカ・ストルツ/アダム・クリストドロウ/イェルマー・ブーマー)が2番手のSMPレーシング、72号車フェラーリ488 GT3を0.031秒差で下してポールポジションを獲得。

 迎えた決勝、ポールスタートの4号車メルセデスがじわじわと後続との差を拡げていくなか、スタートから約20分、911号車ポルシェ911 GT3 Rと51号車フェラーリ488 GT3が絡むアクシデントが発生。車両撤去のため、このレース最初のフルコースイエロー(FCY)が提示される。

 8番手スタートから5番手に順位を上げていた8号車ベントレーを含む多くのマシンは、このタイミングで早めにピットインを済ませるが、ポールスタートの4号車メルセデス、2番手の72号車フェラーリはステイアウトを選択。2台はリスタート後にピットに戻ることとなり大きく順位を落とす。

 その後、レースは2回のFCYとセーフティカーランを挟みながら終盤に入ると、スタートから4時間を経過した時点で、ふたたび4号車メルセデスが首位に立った。

 しかし、最初のFCY中にピットインしたチームに対してのギャップは大きくなく、チェッカーまで残り40分で最後のピットインを行うと4番手に後退。さらにピットアウト直後にマシントラブルが発生し、リタイアとなってしまった。

 替わってトップに立った8号車ベントレーはレース中盤以降、実質の首位として安定したペースで周回。4番手を走る84号車メルセデスAMG GT3や、約4秒差の2番手につけていたAFコルセの50号車フェラーリ488 GT3がトラブルによって後退したことにも助けられ、最後は2位に約30秒のギャップを築いてトップチェッカーを受けた。

「僕らのクルマは完璧だった。レースプランも素晴らしかったよ」と語るのはトップチェッカーを受けたスーレ。

「僕たちは序盤のFCY中にピットストップを行なったが、これが今日のレースのキーポイントになったね。リスキーではあったけれど幸いうまくいった」

 2位は序盤のFCY中にステイアウトを選択し不利な状況に陥りながらも、驚異的なペースとストラテジーで挽回してきた72号車フェラーリ。

 3位は最後の1時間で表彰台争いに加わると、88号車メルセデスAMG GT3、23号車ニッサンGT-RニスモGT3の2台を立て続けにオーバーテイクしてみせたWRTの1号車アウディR8 LMSが入った。

 千代勝正がドライブする23号車GT-Rは32番手からのスタート。スタートを担当した千代、2番手のルーカス・オルドネスが序盤から怒涛の追い上げをみせ、スタートから1時間ほどでトップ10圏内まで挽回すると、その後はアレックス・バンコム、千代、オルドネス、ふたたびバンコムとつなぎ27個のポジションアップに成功。最終的に5位でフィニッシュした。

 僚友22号車ニッサンGT-RニスモGT3(マット・シモンズ/マット・パリー/シュトルアン・ムーア)は予選24番番手から徐々にポジションを上げ、トップ10まであと一歩となる11位で完走を果たしている。

 ブランパンGTの次戦は7月4日の公式テストを経て、7月27〜30日にシリーズのハイライトとなるスパ・フランコルシャン24時間レースが行われる。

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