2018 FIFAワールドカップ ロシア 欧州予選第9節が5日に行われ、イングランド代表はホームでスロヴェニア代表と対戦。1−0の勝利を収め、6大会連続、通算15回目のW杯出場を決めた。しかし、ウェンブリースタジアムに詰めかけた観客の一部は、退屈なゲーム展開に耐え切れず、ある遊びに興じていたようだ。5日付のイギリス紙『デイリーミラー』が報じている。
グループFの首位に立っていたイングランドは今節、勝てばW杯出場を自力で決められる状況だった。すると、0−0で迎えた後半アディショナルタイムに、FWハリー・ケイン(トッテナム)が決勝点をマーク。劇的な形でロシア行きを決めた。
だが、ホームゲームにも関わらず見せ場に乏しかったため、試合中には「手元で作った紙飛行機をどこまで飛ばせるか」という遊びがスタンドで自然発生。中継カメラにも、多くの紙飛行機がピッチ内外を飛び交う様子が映し出されたという。
この映像を見た視聴者たちも、SNSを通じて次々に反応。「ピッチに乱入した彼と紙飛行機がこの試合の質を劇的に向上させた」や、「こんな試合を見ているよりも紙飛行機を作っている方が楽しいよね」などと、観客の行動を称賛するコメントが多く見られたという。
一方で、「ピッチ上にある紙飛行機の数の方が、今日ヘンダーソンが出した縦パスの数より多い」といったように、選手に対する強烈な皮肉も浴びせる者もいたようだ。
なお、『デイリーミラー』が試合直後に行ったアンケートでは、回答者の8割以上が「W杯で優勝はできない」と答えている。自国開催で世界の頂点に立った1966年以来のW杯優勝を狙うイングランドだが、まずは国民の信頼を回復することが求められそうだ。
(記事/Footmedia)