モナコ自動車クラブは、5月末のモナコGPでグリッドガールを復活させることで、F1の新オーナーであるリバティ・メディアと基本合意に達したことをこのほど明らかにした。
リバティ・メディアは「F1の価値や社会常識に適合しない」として、今季からグリッドガールを廃止すると発表。開幕戦オーストラリアGPでは、代わりにグリッドキッズが登場していた。今後も毎グランプリそうなるはずだったが、唯一モナコGPがそれに異議を唱えたことになる。
しかしモナコ自動車クラブのミシェル・ボエリ会長は、「決してリバティ・メディアとケンカするつもりはない」と、友好裡に話し合いが進んだことを強調した。
「彼らはモナコだけの特殊な理由を、よく分かってくれていた。『モナコはモンツァでも、スパでもないんだから』とね」
「モナコGPで観客は、豪華クルーザーでシャンペンを傾けながら観戦する。炎天下のグランドスタンドで、ソーセージを食べながら見るのとは違うんだ」
「ただし我々も、妥協できるところは最大限妥協した。グリッドガールは、ネームボードを掲げず、グリッド上で笑顔で佇む。美女が勢ぞろいするのだから、それで十分だよ」