
鍋料理で肉や海鮮を堪能し、野菜をたっぷり食べたあとには「鍋のシメ」を用意するママもいるでしょう。さまざまな食材のダシがきいた鍋の煮汁でつくる「鍋のシメ」。鍋料理ならではの味わいがあるのではないでしょうか。ママスタコミュニティにもこんな質問が寄せられました。
『お鍋のシメは雑炊派? うどん派? 他にもありますか?』投稿者さんが設定した選択肢は、うどん、雑炊、その他の3つ。投稿を読んだママたちが、それぞれの家庭の鍋のシメと、選んだ理由を教えてくれました。
雑炊派!これぞ鍋の楽しみ
『シメの雑炊が楽しみで鍋にする』
『サラサラと食べたい』
『キムチ鍋やすき焼きのあとに、ご飯を入れるのが最高!』
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うどん派の食べ方もオススメいろいろ
こちらは、うどん派からのコメントです。うどんを推すママたちは、他の食材や調味料を加えるこだわりのレシピも教えてくれました。
『白菜や肉を追加してからうどん玉を投入。さらに溶き卵を入れる。残り汁を一滴も残さず食べきる』
『カレー粉を入れてカレーうどんに』
『鍋の途中から、うどんを入れて食べる』鍋のうどんは、うどんだけではなく具材もあったほうがおいしく食べられるとの声。肉や野菜を食べきってしまう前にうどん玉を入れたり、うどんのために追加したりと、シメまで存分に楽しみたい! そんな声が聞こえてきそうですね。
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選択肢にはないけれど、ラーメン派も!
こちらのママたちは「その他」に投票し、コメントでラーメンを推しています。
『旦那と子どもはラーメン。私は野菜を食べ過ぎてお腹いっぱい。シメが入らない』
『なに鍋かによるけれどラーメンが多い』
『うちの子どもたち、雑炊は好きじゃない。だからラーメン』鍋とラーメンの組み合わせもオツなものです。スーパーなどの鍋コーナーでは、鍋用のラーメン、シメ用のラーメンも売られています。雑炊やうどんに続いて、ラーメンにも人気があるということでしょう。
鍋のシメ、あれこれ
鍋のシメは各家庭や、鍋を取り仕切る鍋奉行の好みによって、さまざまあるのかもしれません。「その他」を選んだママたちからは「ラーメン」以外にもこだわりのシメのコメントが届きました。
『うどんは最初から入れちゃう。シメには雑炊』
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『鍋にもよる。水炊きなら雑炊。すき焼きならうどん。キムチ鍋ならラーメン』鍋の種類によって変わるシメの食材。いろいろ組み合わせるのも楽しみのひとつですね。
『モツ鍋ならラーメン、すき焼きならうどん。トマト鍋ならご飯とチーズを入れてチーズリゾット』洋風鍋にもご飯を投入すれば、オシャレなシメが作れそうですね。
鍋奉行の先輩から習ったシメの雑炊
筆者が就職してすぐのころ、会社の忘年会で鍋をしました。部署には数人の自他共に認める鍋奉行がいて、忘年会ではA先輩の○鍋、B先輩の□鍋、というように鍋奉行と鍋の種類が張り出され、各自が自分の食べたい鍋のテーブルに座るのが習わしでした。筆者は「寄せ鍋で雑炊がシメ」のテーブルに着席。鍋奉行の先輩のおかげでおいしい鍋を堪能し、いよいよシメに。同じテーブルの人たちが「待ってました! A先輩の雑炊!」と、にわかに活気づきました。できあがった雑炊は、ご飯の一粒一粒まで煮汁が染み込みふっくらとしていて、最後の最後までおいしい鍋でした。その後、部署移動するまで2年間、何度も先輩の鍋を堪能させてもらい、シメの雑炊の作り方も教えてもらいました。
<先輩流、鍋のシメの雑炊の作り方>
1. 鍋の残り汁にすっぽり隠れる量のご飯を入れる
2. 弱火にし、木ベラでゆっくりとかき混ぜながら煮る
3. ご飯が煮汁を吸い、煮汁からご飯が出るようになったら卵を1個割り落とす
4. 卵の白身がうっすら白くなってきたら、黄身も含めて木ベラで潰し、卵がご飯と馴染むようにかき混ぜる
5. ご飯と卵が馴染んだら火を消して完成
この雑炊のポイントは2と3です。弱火で煮るとご飯が汁を吸うのに時間がかかるので、強火にしたくなってしまうのですが、そこをグッと我慢して弱火でゆっくりとかき混ぜます。さらにご飯が煮汁を吸い始めるとあっという間に煮汁が減っていくので、卵はすぐ近くに準備しておくのも重要です。
わが家では、寄せ鍋以外でもこの雑炊の作り方で鍋のシメをするのが定番です。毎回家族から「シメの雑炊を作って」とリクエストされています。鍋のシメに迷ったら、ぜひ試してみてくださいね。
鍋はシメまで楽しい
鍋のシメについて質問があった今回の投稿。寄せられたママたちからのコメントには、雑炊やうどん、ラーメンなど、それぞれの家庭のこだわりが詰まっていました。心も身体も温まる鍋料理。最後までたっぷり楽しんで、シメもおいしくいただいてくださいね。
文・間宮陽子 編集・すずらん イラスト・Ponko