今回は、Yanoo!オークションやXで公開された新紙幣をもとに、手元に巡ってきたら“おいしい”レア紙幣について解説していきます。
Yanoo!オークションにて新紙幣の1万円札が「8.7万円」に
紙幣には、「記番号」が記されており、7月3日に発行が開始された新紙幣の記番号は、6桁のアラビア数字と、頭と末尾の2文字のアルファベットを組み合せて表されています。Yanoo!オークションにて7月14日に落札された、渋沢栄一の新一万円札。この一万円札の左上と右下には、「AA400000WJ」とありました。
このような数字がぴったりとなる組み合わせは「キリ番」といわれ、貨幣収集家にとっては欲しくなる逸品です。
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筆者の個人的な見解としては、やや高めの評価になったのではないかと思います。一度人の手に渡ったということで、若干のシワも見受けられます。
おそらくYanoo!オークションが、最も早くレア紙幣が出品されたオークション会場となったということもあり、どうしても欲しい人が購入したのではないでしょうか。
キリ番は他にも今後出回ってくることでしょう。ぜひ新紙幣が手元に入手できましたら、その記番号をご確認ください。
これから市場に出回ってくるかも? レアな「AA−AA券」
いまだYahoo!オークションにも出現していないのが、最初の英記号が「AA」で、最後の英記号も「AA」となる「AA−AA券」。
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「AA−AA券」という若い番号は関係各所に贈呈されていますので、一段落ついたころに急に「AA−AA券」が市場に出回ることも考えられます。
その際は誰しもにチャンスが巡ってくる可能性があります。日ごろから「AA−AA券」はないかどうか目を光らせておきましょう。
「AA」かつ「ゾロ目」! 「AA777777WJ」が発見される
Xでは、珍番号が発見され大きな話題を呼んでいます。これは欲しい人が多いと思います。すべて番号が7の「ゾロ目」と呼ばれる珍番です。「ラッキー7」というように、「7」は日本で縁起の良い数字。それがゾロ目で現れる。しかも初期発行の「AA」です。
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皆さんがこうした話題を忘れたころにしれっと「AA−AA券」は出てくる可能性がありますし、ゾロ目やキリ番などもまだまだ出てくることでしょう。
宝くじとは異なり、両替やお釣りで手元に巡ってくる可能性のある、“リスクのないお宝”です。ぜひ今後も探してみてくださいね。
伊藤 亮太プロフィール
慶應義塾大学大学院商学研究科修了。一般社団法人資産運用総合研究所代表理事。ファイナンシャルプランナーとして、家計・保険等の相談、執筆、講演、大学講師を主軸に活動。大学院時代の専門は社会保障で、経済・金融に関する解説も得意。コイン収集マニアの一面も。(文:伊藤 亮太(株式・ファイナンシャルプランナーガイド))