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前回からの続き。私(リエ)は、夫(ツヨシ)と2人の子ども(サクラとハルト)と暮らしていました。5年前に義父が亡くなり、ツヨシは義母のサポートをするため義実家で暮らすようになりました。それは私たち家族を守るための選択でもありました。しかし義母が亡くなりツヨシが自宅に戻ってみると、子どもたちの反応は想像以上に冷たいものだったのです。日に日に悪くなる家庭の空気をどうにかしたいと思い、私は友人に相談をしました。そして今度こそ夫婦で子どもたちの気持ちに寄り添っていきたいと決意したのです。
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5年前は小学生だったサクラとハルトも、今は高校生と中学生です。そのあいだ父親のツヨシはずっと不在でした。最後の運動会も入学式も大事な試合も……。「リエや子どもたちにばっかり我慢させて……母さんを最優先にして動いていた。久しぶりに子どもたちと過ごしてみたら……昔みたいに一緒に遊園地に行ってくれるような年齢じゃないし……。無条件に『パパー』って頼ってくれることもない……」
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「結局俺は『家族のために母さんのサポートをひとりで引き受ける』とか言いながら、一番大切な子どもたちの気持ちを守ってあげることができなかった。息子としては頑張ったかもしれないけれど、父親としては失格だよな」
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ツヨシは涙を浮かべ、後悔の念を口にします。けれど私ももっと強くツヨシに伝えるべきだったのです。子どもたちがどれだけ寂しい思いをしているか、私はこの目で見て知っていたのに……。
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私から話をするまでもなく、ツヨシはひとりで反省をしていたのでした。家族の介護とは難しいものです。誰もがすぐに施設に入れるわけでもないし、実子がサポートに入ったとしても、今度はその家族にしわ寄せがいきます。何が正解かも分からないし、その都度、家族で話し合って自分たちなりの正解を探すしかないのです。
けれど私たち家族はその話し合いが決定的に足りていませんでした。私もツヨシも自分の気持ちばかり優先して、肝心の子どもたちの気持ちを守ってあげることができなかったのです。もう二度と同じ過ちを繰り返さないように、今度こそ子どもたちの気持ちに寄り添っていきたいと思います。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子