クリーンラップ得られず14番手のトヨタ小林可夢偉「解決策を見出しているところ」。ミディアムには自信も/WECスパ予選

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2024年05月11日 11:00  AUTOSPORT web

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チーム代表と7号車のドライバーを兼務するTOYOTA GAZOO Racgingの小林可夢偉
 5月10日(金)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで、WEC世界耐久選手権第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選とハイパーポールが行われた。

 ハイパーカークラスにエントリーするTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮の8号車GR010ハイブリッドが予選で2番手タイムをマークし、ハイパーポールへの進出を果たしたものの、ハイパーポールセッションでは7番手に。また、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリースの7号車は15番手で予選を終えている。

 なお、ハイパーポールで最速タイムをマークした50号車フェラーリ499Pがセッション後に失格となったことで、2台のGR010ハイブリッドは、正式結果ではひとつづつ順位が繰り上がっている。

■「決勝での戦いには自信がある」と6番手のハートレー

 スパで7連勝中のTGRは、3週間前の前戦イモラでも、的確なレース戦略とミスの無いドライビング、迅速なピット作業によってパフォーマンス不足を補い、今季初優勝を飾っている。

 暖かな気候の下、ドライコンディションで15時50分より開始された予選は、TGRの2台にとって明暗の分かれるセッションとなった。

 8号車のハートレーは最初のアタックラップで2分2秒586という好タイムをマークすると、その時点でのタイムシートのトップに。セッション終盤、ライバルにかわされたものの、僅差となった予選を2番手で終え、ハイパーポール進出を決めるとともに、決勝での自信も深めることとなった。

 一方7号車の可夢偉は、最後までクリーンラップを得ることができず。諦めずにアタックを続けたものの、タイヤグリップのピークを過ぎてしまい、15番手でハイパーポール進出を逃すこととなった。

 予選上位10台によって争われたハイパーポールでは、規定により全車がソフトタイヤを装着してのアタックとなり、ハートレーは最初のアタックラップでベストタイムをマーク。その時点では暫定2番手に立っていたものの、セッション後半はライバル勢がタイムを上げてきたことで順位を落とし、最終的に8号車は6番手というポジションになった。

 ライバル勢の強力なパフォーマンスの前に苦戦を強いられた予選結果となったが、ハートレーが予選で、タイヤ摩耗が著しいスパにもっとも適合したミディアムタイヤで好パフォーマンスを見せたことは明るい材料ともなった。

 予選アタックを担当したふたりのドライバーのコメントは、以下のとおり。決勝レースは11日(土)13時(日本時間20時)にスタートが切られる予定だ。

■小林可夢偉(チーム代表兼7号車ドライバー)

「予選でのクルマの感触があまり良くなく、苦戦しました。何が原因だったのか、解決策を見出しているところです」

「残念ながら15番手と後方からのスタートとなりますが、6時間の長いレースですし、ここスパはイモラよりもずっとオーバーテイクがしやすいサーキットなので、明日の決勝では挽回できることを願っています」

「タイヤの摩耗は激しいですが、我々はこのコースでの経験が豊富ですし、それらを活かして上位争いを目指します」

■ブレンドン・ハートレー(8号車)

「7番手グリッドという結果は望んでいたものではなかったが、チームを誇りに思う。予選でのミディアムタイヤ装着時は、本当に素晴らしいクルマだった。素晴らしいラップを刻むことができ、セッション2番手という結果には満足している」

「ハイパーポールでは全車がソフトタイヤを装着することとなったが、ずっとソフトタイヤは使っていなかったので、満足いくクルマにはならなかった。何台かが予選に匹敵するタイムをマークしていたのには驚いたが、僕にはできなかった。クリーンなラップも取れなかったが、最終的にはできることはすべてやった」

「ミディアムタイヤ装着時の感触は満足いくものだし、決勝での戦いには自信がある」

※コメント内の順位は正式結果確定前のもの

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