2024年初導入 富士登山の通行予約システムに「Japan ticket」が採用

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2024年05月14日 17:31  BCN+R

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富士登山の通行予約システムに「Japan ticket」が採用
 eチケット予約管理システム「Japan ticket(ジャパンチケット)」を展開するJapanticketは5月13日、山梨県の「富士山吉田ルート」でのオーバーツーリズム解消を目的とした「山梨県富士山吉田ルート通行予約システム」に、「Japan ticket」が採用されたと発表した。

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●山梨県「富士山吉田ルート通行予約システム」に「Japan ticket」が採用

 富士山では、近年、インバウンドや観光客の増加による山頂付近の過度な混雑、自然環境への影響、観光客の満足度低下といった「オーバーツーリズム」の課題を抱えている。また、とくに登山者数が多い「吉田ルート(令和5年シーズン:13万7236人)」では、特定の日や時間帯で混雑が発生するほか、弾丸登山や軽装登山、登山道上でたき火を行うなどのルール・マナー違反も多く見られ、観光価値の低下だけでなく、登山事故の増加に対する懸念も大きくなっている。

 こうした背景を受け、山梨県は、今夏の富士登山シーズン(7月1日〜9月10日)から、登山の適正化を図るため、登山の規制(時間規制16〜3時、人数規制4000人/日)を実施し、通行料として1人2000円を徴収する方針を発表していた。

 そして今回、富士登山のオーバーツーリズム解消を目的として、運用が開始される「山梨県富士山吉田ルート通行予約システム」に「Japan ticket」が採用されることが決定した。

 「Japan ticket」は、多くの魅力ある体験サービスをeチケット化し、国内はもちろん、世界中の観光客が利用するOTAや自社ホームページ/SNSで配信することで、集客を最大化することができるサービス。

 同サービスを活用した「山梨県富士山吉田ルート通行予約システム」は、登山用eチケットの予約管理、登山前の事前決済、購入者へのeチケット送付(メール)、チケット引換対応に加え、オンライン上で空き枠の在庫管理などをシームレスに行うことができるシステム。富士登山オフィシャルサイトで5月20日から多言語対応で一般公開となり、事前購入が可能となる。登山客は、購入したeチケット記載のQRコードを富士山吉田口五合目(富士スバルライン五合目)窓口でスキャンして通行することができる。

 今回の通行予約システム導入により、世界有数の観光地でもある富士山の「オーバーツーリズム」の解消に向けて、観光客の総量規制に加え、スムーズな管理・運営体制の構築、保全活動への寄与など、国内外のサービス・体験の先進的な取り組みを推進していく。

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