KTMのビンダー、最後尾から14台抜き!「小さな違い」でスプリントでのミスを挽回/第5戦フランスGP

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2024年05月14日 22:00  AUTOSPORT web

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ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2024MotoGP第5戦フランスGP
 5月12日、2024年MotoGP第5戦フランスGP MotoGPクラスの決勝がル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)は最後尾スタートから8位まで追い上げてポイントを獲得した。

 開幕戦ではスプリントと決勝ともに2位を獲得し、前戦スペインGPまでの4戦は決勝レースにおいて全てシングルフィニッシュで終えているビンダー。迎えた第5戦フランスGP初日は、フリー走行1回目で8番手、プラクティスの序盤は4番手につける走り出しを見せていた。

 ところが、プラクティスの開始15分頃に13コーナーでスリップダウンを喫してしまう。その後もタイムを縮めたが、17番手にとどまり、2戦ぶりにダイレクト予選Q2進出を逃す結果となった。さらに2日目の予選Q1では、終盤のみのアタックとなったが、自己ベストを更新できず、トップから1.995秒差の12番手に終わった。

 最後尾からスタートしたスプリントでも、うまく歯車が噛み合わず、順位はいくつか上げたものの15位となった。ビンダーは「スタートは上手くいったのに、スプリントではうまくいかなかったんだ。何度かミスをしてしまい、フロントの“ロック”がひどかった。コースアウトしたこともあったし、苦労したよ」と振り返っている。

 また、「金曜日のフィーリングはとても良かったから、土曜に向けてデータを収集することが重要だったけど、転倒を繰り返してしまったんだ!でも、決勝レースに向けては良いアイデアを得ることができたよ。僕は小さなことを探しているんだけど、現時点ではその小さな違いが大きな力になるんだ」と続けた。

 チームメイトのジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)は、ダイレクトでQ2進出を果たし、スプリントでは8位でポイントを獲得しているのに対して、ビンダーはスプリントまでやや苦戦を強いられていた。しかし、土曜日に試行錯誤した結果、決勝では速さを見せた。

 最後尾から抜群のスタートを切ると、大幅に順位を上げ、13番手でオープニングラップを終える。その後、前車の転倒もあったが、ミラーとの対決も制して10番手に浮上すると、着実に順位を上げて8位でフィニッシュした。14つのポジションアップを成功させ、不調を断ち切るレースを展開し、ポイント獲得となった。

「今日はとてもいいスタートが切れたけれど、6位も目の前に見えていたから、レースはもっと上を目指していたし、楽しみたかった。とにかく、かなり後方からの追い上げだったから、文句は言えないよね」

「昨日のスプリントから今日にかけては、本当に大きな進歩を遂げることができたし、フィーリングもかなり良くなっていて、自信もあったんだ。まだまだ課題はあるけれど、グリッドの順位を考えれば、今日の結果はそれほど悲観することはないと思っているよ」とビンダー。

 ミラーは決勝では転倒リタイアとなってしまったが、ビンダーは決勝でしっかりと合わせ込み、怒涛の追い上げを見せた。今大会も含め計5戦は、決勝レースにおいてシングルフィニッシュを維持しているが、次戦以降も上位争いを展開する姿が見られるだろうか。

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