西城秀樹さん七回忌であべ静江が初告白「“秀樹スイッチ”入る瞬間」と「脳梗塞闘病」

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2024年05月16日 06:10  web女性自身

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「もう秀樹さんが亡くなって6年が経つんですね。早いです。18年4月19日に、練馬文化センターで行われたコンサート『日本歌手協会第23回紅白歌合戦』に、秀樹さんが散歩がてら、奥様と一緒に見に来られたんです。それが最後になってしまいました。楽屋にも来てくださったんです。奥様が一生懸命にフォローをされていました。秀樹さんのあの笑顔を見たのが、まだ最近のような気がします」



5月16日は不世出の歌手・西城秀樹さん(享年63)の七回忌。晩年、昭和のヒット曲が集う「同窓会コンサート」で西城さんと度々共演していたのが盟友のあべ静江さん(72)だ。彼女に西城さんとの思い出を聞いた。



「秀樹さんは03年に脳梗塞を患ってから『同窓会コンサート』に参加されるようになり、一緒に過ごすことが増えて、みんな仲良しになった感じなんです。奥様や子供たちともよくお会いしていました」



西城さんの長男・木本慎之介(20)は今春、芸能事務所に所属して芸能界デビューしている。



「昔から慎之介さんはお父さんによく似ていました。後を継いでくれて、秀樹さんも喜んでいると思います」



冒頭の“最後の対面”から5日前の4月14日、あべさんは『同窓会コンサート』で西城さんと共演もしていた。“最後の一言”を、いまだにあべさんは忘れられないという。



「いつもステージから楽屋に戻るときは、秀樹さんを支えながら一緒に戻っていたんです。そのときに私、『今日はどうだった?』って聞いたら秀樹さんは『すっごく楽しかった!』と笑顔で言ってくれて。その言葉が忘れられなくてね。最後まで本当にスターでした。



秀樹さんの歌からコンサートの第2部が始まるんですけど、秀樹さんはいつもスタンバイが早いんです。ステージ上で、客席のギリギリまで近づいて、緞帳(どんちょう)にくっつくようにして客席の声を開演直前まで聞いてるんです。耳を傾けているというよりも、心を傾けている感じでした。



それで幕が上がって、熱唱される。緞帳って意外に揺れるんです。近づきすぎて、鼻がこすれちゃったらどうするんだろう、と思うほどでしたが、それが秀樹さんのモチベーションを上げる方法だったんですね。昨日のように思い出されて、本当に懐かしいです」



■秀樹さんと同じ病に倒れて悔いも「もっと安心できる環境をつくってあげられたら」



『同窓会コンサート』の舞台裏で長年、西城さんを献身的にサポートしていたあべさん。実は西城さんのファンたちが、いまだにあべさんのコンサートに見に来ているという。



「有難いことに、今でも顔を見せていただくんです。なんだろう、なんか特別な親しみを持っていただいている感じです。親しみを感じてもらえなかったら、コンサートまでなかなか足を運んでいただけないと思うので感謝しています。秀樹さんのおかげです。いまも温かい気持ちになります」



実はあべさんも、西城さんと同じ病魔に襲われていたという。



「一昨年、私も脳梗塞を患って1カ月入院したんです。そのあとさらに、リハビリ専門の病院に転院して1カ月。幸いなことに後遺症はなく、2カ月に一度、病院で経過観察を受けています。



いまは何も症状がないので、大丈夫なんだけど、どこか心の中では不安があるんです。“ものを忘れていくんじゃないか”という恐怖心のようなものです。だから確認できるものを今、ステージ上に置いてみたりしています。



もし、こうした不安な気持ちを事前にわかっていたら、秀樹さんのステージでも、“もっと安心できる環境をつくってあげられたなぁ”と思うことがあるんです。こればかりは同じ病にならないと気がつかないかもしれません」



あべさんは今もふと眼前に、ステージ上で輝く西城さんの姿が思い浮かぶという。



「お客さんが目の前にいると、パッと顔が変わるのよ。楽屋にいるときの秀樹さんとは全然違うんです。お客さんってすごいパワーを持っているんですよ。だからお客さんの気配をまず緞帳の内側で感じて、緞帳が上がり、お客さんの前に現れた瞬間に、“西城秀樹”のスイッチが入るんです。いまだにその姿が忘れられません」



ファンの心を震わせる西城さんの歌手魂は、永遠に生き続ける。

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