電話の相手はミクのお母さんでした。話によると、どうやら私の母から電話番号を聞きだしたようです。怒りと呆れで無言になる私に構わず、ミクのお母さんは勝手に喋り続けています。
どうしても私を不幸にしたいミクのお母さんに、私は思わず強く言い返します。しかしこのひと言が新たな火種となってしまいました。
「私は不幸じゃない」と話しても、まったく聞き入れようとしないミクのお母さんは、今度は娘の名前を知りたがってきました。
私が答えると、ミクのお母さんは「まあ!」と大きな声を挙げました。耳がキンキンして、私は思わずスマホを耳から遠ざけたほどです。
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ミクのお母さんから突然かかってきた電話。「結婚式に来てくれてありがとう」というだけの話かと思いきや、まさかの「ユイちゃんは不幸だ」という話の続きでした。
きっと私が不幸だと認めるまで、執着し続けるつもりだったのでしょう。しかし私からその言葉が聞けず、ついには娘の名前にまで文句をつけてくるなんて……。さすがに私も驚きと怒りを隠せません。
とりあえず今は気持ち的に受け入れられる余裕がないので、着信拒否をしておこうと思います。
【第3話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・むらみ 編集・みやび
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