バルサが関心も、R・レオンは残留が既定路線…CEOが明言「今季もミランでプレーする。100％だ」

　ミランのCEO（最高経営責任者）を務めるジョルジオ・フルラーニ氏が、バルセロナからの関心が取り沙汰されているポルトガル代表FWラファエル・レオンの移籍を否定した。スペインのTV番組『エル・チリンギート・デ・フゴーネス』が、フルラーニCEOの発言を紹介している。

　現在25歳のR・レオンは、スポルティング、リールを経て2019年夏にミランへ完全移籍加入。当初は得意のドリブルこそ冴え渡っていたものの、ゴール前での粗さが目立ち、好不調の波も激しかった。だが、時間の経過とともに安定感を身につけ、2021−22シーズンはクラブにとって11シーズンぶりのスクデットに貢献。昨季からは背番号「10」を託されるなど、今ではミランに欠かせない左ウイングに成長を遂げた。公式戦通算では211試合出場58ゴール50アシストを記録している。

　そんなR・レオンには、今夏の移籍市場において、バルセロナからの関心が報じられている。20日にはスペイン紙『アス』やイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』など複数のメディアが、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が以前から能力を高く評価していること、代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏とも良好な関係性を構築していることを紹介しつつ、今夏の獲得に動く可能性があると指摘していた。

　移籍の噂を受けて、多数のメディアが車で移動するフルラーニCEOを直撃。ストレートに「今シーズン、R・レオンがバルセロナでプレーする可能性があるか？」と問われたフルラーニCEOは「ノー。可能性はまったくない」と即答し、「今季もミランでプレーを続けるか？」との問いには「もちろん、100％だよ」と返した。「万が一にもR・レオンが移籍を望んだ場合は？」と聞かれても「今の彼がクラブを去りたいということなんてないさ」と動じることはなく、最後には「僕からのメッセージは明確だろ？満足した？」と笑顔を見せた。

　元々、財政面に問題を抱えるバルセロナにとって、R・レオンの契約解除金である1億7500万ユーロ（約284億円）の支払いは困難であるとの見方も強かったものの、今回はフルラーニCEOが自らR・レオン移籍の可能性を否定した形となった。

　ミランの“10番”を背負うR・レオンは、チームを3年ぶりのセリエA優勝へ導くため、今シーズンもイタリアで戦う可能性が高そうだ。


【ハイライト動画】R・レオンは今季開幕戦にもフル出場！