洋芝で5戦全勝の「北の申し子」 キーンランドCで重賞初制覇へ

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2024年08月23日 06:40  netkeiba

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洋芝巧者のモリノドリーム(22年9月撮影、ユーザー提供:ほてらみさん)
 洋芝で5戦全勝のモリノドリーム(牝5、美浦・鹿戸雄一厩舎)が、キーンランドカップ(3歳上・GIII・芝1200m)で重賞初制覇を狙う。

 モリノドリームは父モーリス、母グロリエッテ、母の父アドマイヤムーンの血統。母は未勝利だが、一族には活躍馬がズラリ。伯父のマジカルポケットが10年の函館2歳Sの覇者なら、伯母のコウユーキズナもオープンまで出世している。また、いとこのショウナンアンセムは18年にパラダイスSを制し、19年の高松宮記念では3着。したがって実にスピードに富んだ母系といえる。

 ここまで16戦5勝。勝ち上がりに8戦を要したが、勢いに乗ってからが早かった。未勝利と1勝クラスを連勝し、続く勝浦特別は後の重賞ウイナー・サトノレーヴの2着。その後、長期休養を強いられたが、復帰すると函館日刊スポーツ杯、TVh杯を連勝し、一気にオープンまで駆け上がってきた。昇級後はセントウルSが11着、カーバンクルSが4着、モルガナイトSが2着と、着実に着順を上げて、前走の青函Sで待望のオープン初勝利。これで北海道の芝では5戦全勝だから、現役一の洋芝巧者といっても過言ではない。当然、重賞初挑戦となる今回も大いに期待できる。

 86年以降、北海道の芝で5戦以上して、かつ全勝しているのはモリノドリームのみ。同じく北海道の芝での最多勝はマイネルスターリーの7勝で、モリノドリームが勝てばストレイトガール、エリモハリアー、タニノマティーニと並ぶ2位タイに浮上することとなる。初タイトルを獲得し、北の大地を盛り上げた往年の名馬に肩を並べられるか。ルメール騎手との初コンビも含め、要注目の一戦となる。

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