メルセデス・ベンツはレースカー運搬車も速かった! このクルマの名前は?

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こちらの真っ青なクルマ、実はメルセデス・ベンツのレースカー専用キャリアカーなんです。1950年代に誕生したメルセデスの「働くクルマ」は、そのブランドに恥じない動力性能を誇っていました。このクルマの名前は? そして最高速度は?

名前は見たまんま?

車名のヒントはボディカラーです! 最高速度は、70年前のキャリアカーとしては驚異的。ちなみに、荷台に載っているクルマもかなりレアかつ高額な1台です。

――正解は次のページで!

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○問題をおさらい!

正解はこちら!

○【答え】ブルーワンダー(最高速度170km/h)

こちらのクルマはメルセデス・ベンツのレーシングカー専用高速トランスポーター「ブルーワンダー」です。写真は、2014年に英国の「グッドウッドフェスティバル・オブ・スピード」を取材した際に撮影したもの。この年はメルセデス・ベンツのモータースポーツ活動120周年がメインテーマでした。

1955年シーズン用に1台だけ製作されたブルーワンダー。ドアには「Rennabteilung」(メルセデス・ベンツのレーシング部門)と書かれています。青色は同社のサービスカーであることを示す色です。

搭載するエンジンは、当時のスーパーカーでありガルウイングで有名な「300SL」から流用した3.0L直列6気筒。最高速度はなんと105mph(170km/h)でした。リアフェンダーには誇らしげに「Max.Speed 105m.p.h」の文字が刻まれています。

シーズン中は工場があるシュツットガルトから超高速で欧州各地のサーキットにマシンを運んでいたようです。しかし、同年に開催されたル・マン24時間レースでの不幸な事故により、メルセデスがレース活動から撤退してしまったため、活躍したのはこの年だけでした。

撮影時の荷台に載っていたのは、1954年のF1カー「W196」をベースに製作されたスポーツカー「300SLRクーペ」。とんでもなくすごい組み合わせですね。

「300SLRクーペ」は2年前、オークションの「サザビーズ」で182億円で落札されたことがニュースとなりました。

それでは、次回をお楽しみに!

原アキラ はらあきら 1983年、某通信社写真部に入社。カメラマン、デスクを経験後、デジタル部門で自動車を担当。週1本、年間50本の試乗記を約5年間執筆。現在フリーで各メディアに記事を発表中。試乗会、発表会に関わらず、自ら写真を撮影することを信条とする。 この著者の記事一覧はこちら（原アキラ）