猛暑で7月・8月の家計支出が増加！　帝国データバンクが東京都の家計消費支出について調査

　2024年の夏は、平均気温が過去最高を更新する見込みという。東京都を取ってみると、気象庁の統計で2024年7月の最高気温は平均33.5℃。これは平年値（1991年から2020年の30年間の平均値）より3.6℃高かったそうだ。さらに、8月に入ってもその傾向は変わらず、同33.4℃と平年より2.1℃高くなると見込まれている（気象庁による8月22日14時30分発表の2週間気温予報を含む）。ちなみに、東京都では7月と8月の猛暑日が合計19日（同）だった。

　こうした気温の上昇は、家計の消費支出のみならず、企業の売り上げ動向にも影響を及ぼす。そんな中、帝国データバンク（東京）は、猛暑が東京の家計消費支出に与える影響について分析した。

　それによると、今夏の東京の家計消費支出は、猛暑により約390億6300万円の増加と試算。世帯当たりでは月平均3122円の支出増となる。項目別では、とりわけ増加が目立ったのが「食料」で、飲料は炭酸飲料（約14億円増）や茶飲料（約11億円増）、発泡酒等（約9億円増）、ビール（約7億円増）などを含めて大幅に増加。さらに、アイスクリーム・シャーベットなどが大幅に増加した菓子類など、全体で約149億3700万円の増加となった。「保健医療」は医療サービス等への支出で約59億200万円、宿泊料などを含む「教養娯楽」は約100億7900万円、エアコンなど「家具・家事用品」への支出が約83億6700万円増した。

　世帯当たりの消費支出額では、7月に2621円、8月に3623円の増加が見込まれ、平均すると猛暑により今夏は月平均3122円の支出増と試算されている。

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