メイド服やセーラー服を着た美少女が、リコーダーを持ったおじさんを連れて街中を歩く。そんなちょっと奇妙なコンビの動画がTikTokで注目を集めている。
女王様ソロアイドルとして活動している"れい様"こと唐仁原伶と、リコーダーを吹きながら街を歩く"リコーダーおじさん"ことケンケン。謎の組み合わせだが、昨年頃から一緒に活動するようになり、TikTokでは100万回以上再生されている動画もちらほら。国内だけではなく、海外のファンもジワジワと増えているようだ。
そんなどこか中毒性のある2人を直撃！ 活動のきっかけから今後の展望、気になる関係性についてなどを聞いた。
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――2人の動画はれい様の公式TikTokなどで投稿されていますが、一緒に活動始めたきっかけはなんだったんですか？
唐仁原 私が女王様をコンセプトとしたソロアイドルとして活動を始めたので、奴隷になってくれる"おじさん"を探していたんですよ。それで、たまたま現れたのがこの方です。
ケンケン はい。奴隷を探しているのは知らなかったですけど、自分が「動画コラボしませんか？」ってDMを送ったのが最初です。れい様のことは、たぶんTikTokのおすすめで流れてきて見つけたんだと思いますけど。
唐仁原 私は、中学生の頃からリコーダーさんを知っていたんです。『月曜から夜ふかし』に出たのを見ていたので、「是非、コラボしましょう」ってお返事して。
――リコーダーを吹きながら街を歩く"リコーダーおじさん"こと、ケンケンさん。テレビや雑誌に登場することも多く、知る人ぞ知る存在です。今でも笛を吹いているんですか？
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ケンケン 晴れた日だけ、外に出て吹いています。
唐仁原 めちゃくちゃリコーダーがお上手なんですよ！
ケンケン 学生時代は吹奏楽部だったので、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバをやっていました。それでなんでリコーダーだってツッコミ入れられますけど。
――動画でも笛を持ってはいますが、吹いてないですね。
唐仁原 リコーダーさんは「なんでもやります」と言ってくれたので、「私が女王様でメイド服を着るので、首輪をつけて奴隷になってください」ってお願いしたんですよ。それで撮った動画を上げたら、1発目からバズったんです！
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――そのバズった動画とは？
唐仁原 最初にバズった動画はBANされちゃって......。リコーダーさんに首輪をつけて、ちょっと引っ張ってしまったのでそれが暴力的な内容と思われたんですかね。去年のハロウィンのときも、リコーダーさんが『チャイルド・プレイ』のチャッキーで私は彼女のティファニーちゃんのコスプレしたんです。首輪つけてないのに、それもなぜかBANされてしまって（笑）。
――奴隷になるとか首輪をつけることに抵抗はなかったんですか？
ケンケン イヤだとは思わなかったです。コラボしようと言った側ですし。
唐仁原 初めての撮影でも「首輪つけてください」って言ったら、リコーダーさんはなんの抵抗もなく「はーい」って感じでした。撮影が終わると、ひと仕事を終えてネクタイを外すかのように自分で首輪を取って帰ります（笑）。
――インフルエンサーさん同士のコラボ動画って数回で終わるじゃないですか。一年以上って、コラボにしては長くないですか？
唐仁原 確かに（笑）。ユニットで活動しているわけじゃないですけど、女王様と奴隷ってセットになっちゃいますから。これからどうしましょうかね？
ケンケン 自分もなんていうか......いたからやってみたってだけだったので。
唐仁原 いたからやってみたんだ（笑）。
――動画はどのくらいのペースで撮っているんですか？ 毎日会っているのかってくらい更新されているので。
唐仁原 そう思われちゃいますよね。でも実際は、月1くらいしか会っていなくて、撮影したものを30回分に自分で編集しています。海外のフォロワーさんたちも日本の秋葉原に行けばいつでも会えるものだと思っているみたいで（笑）。この前も秋葉原ガイドツアーをやっているチリの方から、一緒に何かできないかって連絡が来ました。
――海外の反響すごいですよね。動画では流行りのダンスをしたり、街を歩いたり食べたり飲んだり。独特の世界観でちゃんと作り込まれていて、最後まで見ちゃいます。台本とかあるんですか？
唐仁原 台本もなく、その場のノリというか私の思いつきで撮っています。リコーダーさんと撮影担当のスタッフがすごく優秀なので、撮影日時と場所だけ連絡すれば当日ちょっと説明するだけで撮れちゃいます（笑）。
――れい様の魅力ってどこだと思いますか？
ケンケン えっと、魅力は......。
唐仁原 何照れてんの（笑）。
ケンケン あくまで女王様を通そうっていう意識が魅力かなと。絶対に女王様以外の部分を人には見せないところが。
唐仁原 「れい様が美しくて、とても素晴らしくて、僕は一生ついて行きます」と言っています、この方は（笑）。
ケンケン はい、そうです（笑）。
――そもそも、れい様はなんで女王様アイドルになろうと思ったんですか？
唐仁原 小学生の頃からあだ名が「れい様」だったんですよ。男子からも女子からもそう呼ばれていて。クラスのお調子者たちから「れい様、踏んでください！」とか言われていました（笑）。
――そんな小学生いないですよ（笑）。女王様の素質があったんですかね。
唐仁原 なんで呼ばれるようになったのか謎なんですよね。ただ私、幼少期の頃から母親に『食人族』みたいなグロい映画ばかり見せられていたので、それで変な子になっちゃったのかなっていうのはあります。変なものばかりある家だったので、そんな環境で育つとどうなるか実験されていたなと思って（笑）。
――その結果が女王様なんですね。では、お二人の今後の目標は？
唐仁原 もっと奴隷を増やして、将来的には"唐仁原村"を作るのが目標ですね。
ケンケン 自分は、もっといろんな人に活動を知ってもらいたいです。
――唐仁原村ができたら住みたいですか？
ケンケン いや、自分は......。ずっと一緒に活動するかもわからないので。
唐仁原 ぜひ、唐仁原村に住みたいそうです。ね？
ケンケン はい（笑）。
唐仁原 私は緊縛アートも好きなので、縄師にもなりたくて。メイド服やセーラー服、緊縛アートとか、SNSやイベントでの活動を通してカルチャーを発信していきたいです。将来的には、海外でも活動できたらうれしいですね！
●唐仁原伶 Rei TOJINBARA
2002年11月28日生まれ 東京都出身
◯2022年よりソロアイドル活動をスタート。SNSを中心に、ライブやイベント等でも活動中。9月23日（月・祝日）に大阪にてライブ開催予定。
公式TikTok【@lune_1128】
公式Instagram【@raylune1128】
公式X【@1128lune】
●ケンケン
1986年12月23日生まれ 東京都出身
◯友人との罰ゲームをきっかけに街中でリコーダーを吹き始め、都内を中心に出没する「リコーダーの妖精」。性格判断もできる。
公式X【@perZwWhZrogn4V6】
取材・文／釣本知子 撮影／持田 薫
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