【バドミントン】9歳年下新ペアは「ハングリー」渡辺勇大&田口真彩組、3戦連続ストレート勝利

0

2024年09月09日 20:23  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

混合ダブルス4回戦 プレーをする田口(手前)と渡辺(撮影・藤塚大輔)

<バドミントン:全日本社会人選手権>◇第3日◇9日◇鳥取県民体育館◇混合ダブルス4回戦



混合ダブルスでオリンピック(五輪)2大会連続銅メダルの渡辺勇大(27=BIPROGY)、23年世界ジュニア選手権女子ダブルス王者の田口真彩(18=ACT SAIKYO)組が、デビュー戦から3試合連続でストレート勝利を収めた。渡辺は「たくさん話もしながらプレーできた。日に日に田口が成長していると実感している」と手応えを口にした。


2−0(21−11、21−10)で高橋歩夢、向井仁那組を下し、10日の5回戦に進出。正午過ぎに行われた4回戦に続く快勝を収めた。田口はこの日、佐藤灯(あかり)との女子ダブルスでも5回戦進出を決めており、1日3試合とハードな日程をこなした。


9歳差コンビは、新ペアを模索中の渡辺から声をかけたことで結成へと至った。渡辺は田口のプレーについて「球への嗅覚や素質やもともと備え持っている。すごくハングリーな選手で、上に上がりたい気持ちがある」「持っているものや練習への姿勢をすごく評価している。一緒に羽根を交えることで、まだまだ練習しないといけないと思わせてくれる」などと高く評価。女子ダブルスにも取り組んでいるが「僕がいることで女子ダブルスやミックスダブルスに良い影響を与えられたら。教えるというよりは、一緒に強くなりたい気持ちがある。僕もまだハングリーでいたい。世界のトップを目指したい。選手でいるうちは、一緒に頑張ってやりたい」と自らの役割を説いた。


渡辺は12年に福島・富岡第一中の1学年先輩の五十嵐(旧姓東野)有紗(28)とペアを結成。“ワタガシ”の愛称で活躍し、21年東京五輪から2大会で銅メダルを獲得した。今夏のパリ五輪後にペア解消を発表し、8月下旬のジャパン・オープンが最後の大会となった。


五十嵐が桜本絢子との女子ダブルスの道へ進んだ一方で、渡辺は混合ダブルスの継続を決めた。「若い選手と組んでまだまだやりたい」と思い立ち、所属先の早川賢一監督らと相談。過去にBIPROGYで指導経験があった小宮山元監督(現ACT SAIKYO)の協力も得たことで、今大会は田口と出場している。


2人は10月のアークティック・オープン(フィンランド)、デンマーク・オープンにもエントリーしているが、現時点で正式なペア結成の見通しは立っていない。


◆渡辺勇大(わたなべ・ゆうた)1997年(平9)6月13日生まれ、東京都出身。12年に福島・富岡第一中の1学年先輩の五十嵐(旧姓東野)有紗とペア結成。富岡高を経て、16年から日本ユニシス(現BIPROGY)。五輪では21年東京大会から2大会連続銅メダル。24年8月のジャパン・オープンをもって五十嵐とのぺアを解消。同月に一般女性との結婚を発表。167センチ。左利き。


◆田口真彩(たぐち・まや)2005年(平17)10月9日生まれ、宮崎・日向市出身。山口・柳井中卒業後、柳井商工では主将として活躍。全国高校総体女子団体3連覇。高3の23年世界ジュニア選手権女子ダブルス優勝。24年4月の西京銀行入行が内定後、内定選手として臨んだ同行チーム「ACT SAIKYO」で23−24年S/Jリーグ新人賞。165センチ。左利き。

    ニュース設定