スシローの「デジタル回転レーン」が中国でも人気 どんな仕組みなの? エンタメ性向上の施策とは

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2024年09月11日 06:21  ITmedia ビジネスオンライン

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中国のスシローにも登場した「デジロー」とは?

 大手回転寿司チェーン「スシロー」を展開するFOOD&LIFE COMPANIES(F&LC)が、大型ディスプレイと回転レーンを融合させた「デジロー」を、中国のスシロー店舗にも導入し始めた。


【画像】これはすごい! スシローのデジタル回転レーン「デジロー」、寿司を選ぶ様子、遊べるゲーム、デジローのある北京店の前にできた大行列(計5枚)


 デジローは店内のボックス席に設置しているもので、150(幅)×50(高さ)センチの大型ディスプレイ上に寿司の回転レーンが登場する。利用客が気になった寿司をタッチすると注文できる仕組みだ(別のメニューからも商品は選べる)。2023年に発生した迷惑動画事件の影響を受け、国内の店舗では回転レーンに寿司を流さなくなった。そこで、店内のエンタメ性を高めるためにデジローが開発された側面もある。


 子どもが楽しめるようなゲームや、スシローのこだわりを紹介するコンテンツなども用意しており、2023年9月下旬から国内の一部店舗で導入を開始している。利用客からの反応が良かったため、現在は13店舗にまで拡大している(8月21日時点)。


 F&LCが9月10日に発表した資料によると、中国・天津のスシローにデジローを導入したところ、好評だったという。そこで、8月21日にオープンした中国・北京の1号店にもデジローを導入。その理由について同社は「デジローの持つ革新性やエンターテインメント性が、最先端のデジタル技術への関心が高い北京のお客さまに受け入れられることを確信したため」としている。


 デジローは北京店の利用客からどのように受け止められているのか。その点について同社は「スシローの“うまさ”や寿司ネタの豊富さ、サービス、デジローに対する高い評価の声が寄せられました」としている。


 スシローの海外店舗は現在7エリア(韓国、台湾、香港、シンガポール、タイ、中国、インドネシア)にまで拡大。デジローが海外で導入されているのは中国の2店舗だけだが、どちらの店舗でも利用客に支持されているので、今後もっと増える可能性もある。



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