「ZBrush」がiPadにやってきた Apple Pencilで直感的に3Dモデリング可能に 無料版も提供

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2024年09月12日 10:31  ITmedia NEWS

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 独Maxonは9月10日(現地時間)、3Dスカルプト(彫刻)アプリ「ZBrush」のiPad版「ZBrush for iPad」を発表した。デスクトップ版の多くの機能を受け継ぎつつUIを最適化。Apple Pencilを使った直感的な3Dモデリングが可能になる。


【画像を見る】ハリウッドでも使われている3DモデリングアプリにiPad版が登場(計4枚)


 ZBrushは、ハリウッド作品でも使用されている3Dスカルプトソフトで、iPad版では独自のデジタルスカルプトブラシを含む200以上のブラシを内蔵。Apple Pencilの「ダブルタップ」、Apple Pecil Proの「スクイーズ」をカスタムして、ポリゴンのエッジ表示やポリグループの実行も可能という。左手モードも用意する。


 必要なディテールと元のサーフェイスの流れを維持しながら、ポリゴンを均一に配分して新しいメッシュを生成する「Zリメッシャー」、ブラシのストロークごとに三角形のテッセレーションを調整し、技術的制約を気にせずスカルプトに集中できる「Sculptris Pro」、スカルプト中にメッシュをリトポロジ化し、ディテールを維持しながらデジタルクレイ操作が可能な「ダイナメッシュ」などに対応する。


 扱えるポリゴン数はiPadのバージョンによって異なるものの、例えば1TB以上のストレージを持つM4 iPad Proでは、メッシュあたり最大9200万ポリゴンまで扱うことができるという。ZBrushとMaxon Oneのサブスクリプションユーザーは、iPadとデスクトップの間でZToolファイルとZProjectファイルをシームレスに共有できる。GoZは、異なるバージョン間でもワンクリックでファイルを移動可能。


 iPad版ライセンスの価格は、月額1500円/年額1万3000円。ZBrush/Maxon Oneのサブスクリプションユーザーであれば追加費用なく利用できる。無料版も用意しており、28のブラシの他、ダイナメッシュやSculptrisPro、Zスフィア、Zリメッシャーといった機能(一部機能制限あり)が利用可能。ただし、汎用フォーマットへの書き出し機能が制限されており、有料版にアップグレードすることでフル機能にアクセスできるようになる。



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