<ラグビー・アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ:日本−サモア>◇15日◇準決勝◇東京・秩父宮ラグビー場
日本代表(世界ランク14位)とサモア(同13位)の試合前に、パリ・パラリンピックで金メダルをつかんだ車いすラグビー日本代表のセレモニーが行われた。
ピッチに池透暢主将(44)が姿を現すと、大きな拍手が送られた。男子15人制日本代表の永友洋司ディレクター(53)から花束が贈られると「努力をし続ければ夢がかなう。本当に幸せです」と祝福に感謝した。
サモア戦前には日本代表の宿舎を訪れ、選手たちに自身の生い立ちや、世界と戦う際の経験談をスピーチしたという。パラリンピックでも決勝前に15人制日本代表から応援メッセージが届いており「(15人制も)多様性の尊重がすごく大切な競技。その中にリスペクトがある。そしてチームとして信じ合うところ。そういったつながりが欠けると、流れを持っていかれる。そのつながりが切れなければ、最後まで素晴らしいラグビーを展開することができるのは、共通点ではないかと感じながら見ています」と思いを口にした。
自身は初めての15人制日本代表戦の観戦という。互いの競技の将来を見据えて「実際にラグビーの選手たちに車いすラグビーを体験してもらうと、僕たちは彼らとラグビーができる。生身の体では僕たちは彼らとラグビーができないけれど、彼らが車いすに乗ってくれるとできる。お互いにいろいろな気づきがあって、その交わり合いが、お互いの相乗効果を生んで、社会にインパクト、あるべき姿を見せていけるんじゃないかなと強く思っています」と願った。競技者目線のアイデアからも、ラグビー界として価値を生むことができそうだ。【松本航】
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