人気バンド、ライブ中の事故めぐる臆測や誹謗中傷の自粛求む

ロックバンドTHE ORAL CIGARETTESは11日までに公式サイトを更新。主催したライブイベントで観客が負傷した事故をあらためて謝罪するとともに、出演者に向けられたSNS上での臆測や誹謗（ひぼう）中傷について自粛を求めた。

同バンドの所属事務所およびイベントの企画・製作会社は、「先日の『PARASITE DEJAVU 2024』でのカメラクレーン事故で、大変なお怪我をさせてしまいましたこと、多大な恐怖心を負わせてしまいましたことを改めて深くお詫び申し上げます。ご来場のみなさまにも多大なるご心配とご迷惑をおかけしてしまいましたことを重ねてお詫び申し上げます。重ねて事故発生直後に演奏を中断できなかったことに関しまして、主催者として適切な判断をできなかったことを深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪。

「現在、THE ORAL CIGARETTESメンバー・スタッフ一同、お怪我をされた方とそのご家族への対応をさせていただいております。また、事故検証や公演中に事故があった際の対応検証、今後への対応改善にも時間を割くべきだと考えております」と説明し、「今後二度とこのような事故が発生しないよう周知徹底し、再発防止に努めて参る所存です」とした。

続けて、2日目公演の払い戻しや、来年開催予定のツアーのファンクラブ向けチケット先行受付を一旦中止することなどを説明。「今後の活動に向けたお知らせには少々お時間をいただくことになるかと思いますが、まずは自分たちの置かれた状況に真摯に向き合い、整理がされた状態で活動の一歩を踏み出したいと考えております」とした。

また、「最後にひとつお願いがございます」とし、「今回の事故はステージからかなり角度のついた場所で起きたため、事故当時に演奏中であったcoldrain、その他出演者およびステージ周辺のスタッフがその事故を把握をできる状況、環境にございませんでした」と説明した上で、「演奏中断の判断に関しては主催者側の責任によるところになりますので、出演者に向けたSNS上での憶測や誹謗中傷などはお控えいただきますよう、心よりお願い申し上げます」と呼びかけた。

「PARASITE DEJAVU 2024」（会場：泉大津フェニックス）をめぐっては、6日の公演中、客席にカメラクレーンが転倒する事故があり、観客5人が負傷した。