冬場に向け、ストーブなどの暖房器具の事故が増えるおそれがあるとして、NITE=製品評価技術基盤機構が注意を呼びかけています。
NITEによりますと、電気ストーブや石油ストーブなどを使う際に点検不足・不注意によって火事や低温やけどになる事故は、去年までの5年間で511件報告されていて、あわせて72人が死亡したということです。
2023年には、石油ストーブへ給油する際、こぼれた灯油に引火したことが原因とみられる火災が発生し、2人が死亡しました。
NITEは、暖房器具を使い始めるこの時期に、正しい点検方法や使い方を身に付けて事故を防いで欲しいと呼びかけています。
具体的には、使う前に▼壁や物と十分な距離が空いているか。電気ストーブであれば▼リコール対象製品でないか▼プラグやコード、本体に変形がないか▼転倒時オフ機能が正しく作動するか。石油ストーブであれば、▼灯油が昨シーズンのものでないか▼給油口のふたがきちんと閉まっているか▼ほこりがたまっていないか▼対震自動消火装置が正しく作動するか、などを確認してほしいとしています。
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また、NITEは、万が一火事が起きてしまったら、炎が自分の背丈を超えているような場合は自力で消火しようとせず、すぐに避難した後で消防への通報や助けを呼ぶよう注意を促しています。