RBのリアム・ローソンは、F1メキシコシティGPでレッドブルのセルジオ・ペレスとバトルするなかで接触したことに関して、今後より一層インシデントを避ける努力をすると述べる一方で、自分のドライビングスタイルを変えるつもりはないと強調した。
メキシコ決勝で、10番手を走行中のローソンは、後ろから追いついてきたペレスと激しいバトルを繰り広げ、そのなかで軽い接触が起き、ペレスのマシンがダメージを負った。レッドブルのヘルムート・マルコは、不必要な接触であり、ローソンの方に責任があるとし、ローソンは姉妹チームのマシンに接触すべきではなかったと語った。
接触の後、コース上でペレスに対して中指を立てるジェスチャーをしたことも問題視され、ローソンはこの行為について謝罪した。
ブラジルに到着したローソンは、インシデントについて見直す時間があったこと、おそらくマルコから叱責を受けたことから、コメントに変化が生じており、「二度と同じミスは繰り返さない」と反省の気持ちを示した。
「目標は他のどのマシンともクラッシュをしないことであり、特にレッドブルのマシンとのクラッシュを避けることだ。あのインシデントの時にもクラッシュを避けようとしていた」
ローソンは、ペレスとの接触を避けるためにもっとやれることがあったかもしれないと認め、「違うやり方が可能だったとすれば、シケインをカットして、(接触を)完全に避けることができたかもしれない」と語った。
「でもあの時、僕もレースをしていて、決断のための時間はほんの一瞬しかなかった。それについてはチームに後で話をし、自分でも振り返ってみた。今週末に向けて、学習するつもりだ」
一方、ローソンは、レースに対するアプローチを変えるつもりはないと断言した。
「自分のスタイルでレースをする。今までずっとそうしてきた。一方で、自分が犯したミスから学び、皆からのアドバイスを受け止める。誰かと敵対することを目指しているわけではないんだ。でも同時に、僕は友達を作るためにここにいるのではない。勝つためにここにいる」
「レースに対する姿勢やF1でのレースへのアプローチは変わらない。同時に、ミスをした場合、そこから学習する。メキシコでは明らかにミスを犯した。だからそれを学びとして生かしていく」
メキシコ後にマルコやレッドブル・レーシング代表クリスチャン・ホーナーから何を言われたのかについて明かすことを避けたローソンだが、ボスたちは自分のドライビングスタイルを支持していると示唆した。
「彼らは僕が違うやり方でレースをすることを望んではいないと思う。ただ、レッドブルのマシンと接触しないことが目標であることは明らかだ。あの時も、そんなつもりはなかった。今考えると、避けられた可能性があったし、それが正しい行動だっただろう」
ペレスとは、レース後に言葉をかわしたとローソンは述べている。
「レースが終わった後、短い間、話をして、その後、すぐにサーキットを離れた。あれはコース上のバトルであり、インシデントの後に自分がしたことについては謝罪した。コース上のバトルについては、レーシングインシデントとみなされたし、バトルの興奮のなかで起きたことだった」
ペレスはシーズン中盤から成績不振が続き、レッドブルが今季末にも契約を打ち切る可能性があるとみられている。その場合、後任候補として有力なのはローソンであり、彼は今季残りレースにおいて良いパフォーマンスを発揮することが、自分の将来を左右すると理解している。