ポール獲得のハートレーが予選で得た「学び」。トヨタ、「少し驚き」の最前列スイープ/WEC第8戦

0

2024年11月02日 10:40  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

WEC第8戦バーレーンでポールポジションを獲得した8号車トヨタのブレンドン・ハートレー。右はテクニカルディレクターのデビッド・フルーリー
 11月1日、中東バーレーンに位置するバーレーン・インターナショナル・サーキットでWEC世界耐久選手権の2024年最終戦となる第8戦『バーレーン8時間レース』の予選とハイパーポールが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の2台のGR010ハイブリッドがポールポジションと2番手グリッドを獲得。世界チャンピオンタイトルを目指し、最終戦の決勝は最前列に並んでスタートを切ることとなった。

 セバスチャン・ブエミ、平川亮とともに8号車GR010ハイブリッドを駆るブレンドン・ハートレーが1分46秒714というタイムでポールポジションを獲得。小林可夢偉、マイク・コンウェイとともに7号車をシェアするニック・デ・フリースは0.323秒差の2番手で続いた。

 ポールポジションを獲得したことで、TGRは1ポイント取得、タイトルを争うマニュファクチャラーズ選手権で首位ポルシェとの差を9ポイントに縮めた。2日の決勝レースで勝利し、チームにとってのバーレーン8連勝を達成すれば、TGRのマニュファクチャラーズタイトルが確定する。また、可夢偉とデ・フリースは、引き続きドライバーズタイトル獲得の可能性も残している。

■「少なくともひとつはタイトルを獲りたい」とデ・フリース

 開幕戦カタールでデビュー戦ながら予選を担当し、最前列グリッドスタートを獲得したデ・フリースは、それ以来の今季2度目となる予選アタッカーを務めた。一方のハートレーは、ル・マン以来の予選アタック担当だ。

 現地時間16時40分より最初の12分間の予選セッションが開始され、新品のミディアムタイヤを装着した2台は先陣を切ってコースイン。最初のアタックラップでベストタイムをマークし、デ・フリースの7号車が暫定トップ、ハートレーの8号車が2番手で続いた。

 2台は翌周もアタックを続けたが、わずかにベストラップには届かず、それでも7号車はトップをキープ。8号車はタイムを更新してきたライバルに上回られるも4番手となり、TGRは2台そろってハイパーポール進出を決める。

 予選上位10台がポールポジションを争う10分間のハイパーポールセッションは、日没後の17時にスタート。2台は新たなミディアムタイヤを装着してアタックに入ると、8号車のハートレーがアタック1周目に唯一1分46秒台に入る圧倒的なフライングラップを記録し、ポールポジションを獲得。デ・フリースも最初のアタックラップがベストタイムとなり、2番手に続いた。

 バーレーンでの6連続ポールポジションを決めたTGRは、逆転タイトル獲得を目指し、2日14時(日本時間20時)にスタートが切られる8時間レースに挑む。

 TGRから予選とハイパーポールに出走したふたりのドライバーのコメントは、以下のとおり。

■ニック・デ・フリース(7号車)

「チーム全体としては少し驚きだが、2台そろって最前列グリッドに並ぶのは間違いなく素晴らしい結果だ。ハイパーポールでのブレンドンのアタックは、素晴らしいラップだった。ポール獲得おめでとう」

「まだ我々はマニュファクチャラーズとドライバーズの両方の選手権を争っているので、明日は重要な一日になる。クリーンなレースを目指し、少なくともひとつはタイトルを獲得したいところだ」

「タイヤの摩耗は激しいし、ライバルも速いので厳しい戦いになると思うが、全力を尽くしてトップを目指す」

■ブレンドン・ハートレー(8号車)

「予選を任せてくれたチームメイトたち、そして、昨日の厳しかった公式練習初日を乗り越え素晴らしいクルマを仕上げてくれたチームにも感謝したい」

「予選セッションでは、最初のラップでタイヤの温度をうまく上げることができなかったが、そこから学び、ハイパーポールではうまくまとめることができた。クルマは非常に好調で、本当に気持ちよく走ることができたアタックラップだった」

「シーズン最終戦でポールポジションを獲得でき、とても嬉しい。我々8号車はこれまで厳しいシーズンを過ごしてきたので、TGRのチャンピオン獲得のためにも、少しでも上位でフィニッシュすべく最後までプッシュし続ける」

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定